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日ロ平和条約の締結に意味はありますか?

北方4島が返還されないので、日ロ平和条約は締結されていませんが、今さら締結する意味はあるのでしょうか? 締結していないことで、ロシアに対する政治・経済上のデメリットはありますか?

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  • buchi-dog
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回答No.1

日露の双方にとって、「平和条約が締結されていないことそのものに由来する不具合」は別にないでしょう。現に両国は大使を交換する外交関係を結び、経済活動が行われています。今後、平和条約を締結することによって、さらに何かが得られるわけではありません。

googoomania
質問者

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 回答ありがとうございます。  それでは、北方4島を返還しなければ、平和条約を締結しないという日本の主張は、ロシアにとってみれば痛くもかゆくもないことになりますね。  それなのに、なぜ日本は主張を変えないのでしょうか?  例えば、返還されなければ、一切の経済支援を凍結するなどと言えば、ロシアも困ると思いますが。

その他の回答 (4)

  • buchi-dog
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回答No.5

「国際法上、「平和条約が締結されないという事は、まだ戦争状態が継続しているという事になる」 という意見や考え方はある」 日ソ共同宣言の第一条は 「1【戦争状態の終結】  日本国とソヴィエト社会主義共和国連邦との間の戦争状態は、この宣言が効力を生ずる日に終了し、両国の間に平和及び友好善隣関係が回復される。」 となっています。「日露は、平和条約が締結されるまでは戦争状態にある」という見方をする余地はないでしょう。 http://list.room.ne.jp/~lawtext/1956T020.html

googoomania
質問者

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 回答ありがとうございました。  日ソ共同宣言を興味深く読みました。ますます「平和条約」の位置づけがあやふやになってきました。  日ソ(ロ)間では「平和及び友好善隣関係が回復され」ているのであれば、平和条約は不要なのではないか…?  「共同宣言」と「平和条約」では効力や強制力、遵守義務などで差異があるんでしたっけ?(不勉強でごめんなさい)  どこにも4島返還の字句がありませんね。条件付きですが歯舞・色丹の返還は明記されていますが、択捉・国後は難しいですね。  蛇足ですが「はぼまい」「しこたん」「くなしり」「えとろふ」が正しく変換されたことを嬉しく思いました。

noname#174737
noname#174737
回答No.4

国際法上、「平和条約が締結されないという事は、まだ戦争状態が継続しているという事になる」 という意見や考え方はあるにしても、おっしゃるように実利的な意味でのメリットはなさそうですね。 但し、実際にロシア国内で経済活動を展開する日本企業にとって、平和条約が締結されていないのは、ある意味での心理的プレッシャーになっているという事は言えるように思います。 私は過去2度ほど、樺太のユジーノサハリンスクを訪問した事があり、今では大変な開発ブームに沸いていますが、「もっと日本企業に来てほしい」 という声を聞きました。 つい数年前まで、日本の多くの中小企業が、猫も杓子も 「中国進出」 という掛け声に踊らされて現地工場を建設し、その結果、身ぐるみ剥がされて日本に帰ってきたのとは大きな違いがあるように感じました。 どうもロシアと聞くと、なぜか不安感を覚えたり、リスクを考えてしまうようですが、もしかすると60年前の戦後のドサクサで北方四島を強奪し、数万人もの日本兵を強制収用した歴史が日本人の心の中のトゲになっているのかも知れません。 仮定の話で恐縮ですが、もし平和条約が正式に締結され、一応戦後の後始末がつけられたとなれば、日本人から見たロシア、あるいはロシア人のイメージというものが大きく変化し、貿易量や人的交流が飛躍的に伸びるかも知れません。 その意味では平和条約を結ぶという事は非常に大きな意味があるように思います。 一方、私見で恐縮ですが、ロシアが4島一括返還する事は永久にあり得ないように考えます。  歯舞、色丹の2島は可能性があると思いますが、択捉、国後は考えられないでしょうね。  日本に対してそこまで譲歩する理由が今のロシアにはないように思います。 従って、日本が4島一括返還が平和条約の前提条件と主張する限り、実現は難しいでしょうね。 それと日本の経済力が過大評価されているような意見が多いですが、たしかにシベリア・サハリンでは日本企業の早期進出が望まれていますが、その他の面では中国企業との結びつきが強いように思います。 中国は豊富な外貨準備高を抱え、ロシアでの経済活動を展開しています。  ロシアから見れば、「口ばかりウルサイ日本」 より 「積極的に資金を投入してくる中国」 の方が存在価値が大きいように思います。 特に今年6月、ロシアはアムール川とウスリー川の合流地点にある島の領有権を中国に譲歩し国境問題を解決しましたが、これは相手が中国だから可能になったと考えられます。 ロシアと中国にとって 「民主化」 という内政干渉をするアメリカは共通の敵という考え方もできますので、何となく以前の冷戦構造の状態に近くなる恐れがないとは言えないと思います。

googoomania
質問者

お礼

 回答ありがとうございます。 「但し、実際にロシア国内で経済活動を展開する日本企業にとって、平和条約が締結されていないのは、ある意味での心理的プレッシャーになっているという事は言えるように思います。」とのことですが、あくまでもニュアンスでしかありませんが、例えば「平和条約がないから投資は手控えよう」という空気が伝わってきません。むしろ、チェチェン紛争とテロ、ユコス絡みの政争、プーチン独裁の強化など、ロシア内政面が大きな障害ではないでしょうか?  また、「仮定の話で恐縮ですが、もし平和条約が正式に締結され、一応戦後の後始末がつけられたとなれば…」という点については、日ロ間の「戦後の後始末」、日本にとって北方4島の返還なしではあり得ないと思います。  日本にとって「一応」はない……ま、実際には沖縄のような現実もあるわけで、それは様々な考えがある中で日本人は許容してしまっている現実ではありますけど。  ここで沖縄を引き合いに出していいのか、迷いましたけど、北方4島についても沖縄のような、ある意味限りなくあいまいな決着で妥協(帰属は日本、米軍基地が恒久化した沖縄/帰属は日本、現住ロシア人の諸権利はすべて認めて日ロ混住とする北方4島、みたいな)でもしない限り、難しいのでしょうね。

  • netcatme
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回答No.3

>アメリカやヨーロッパが日ロ平和条約の締結を警戒するとは思えないのですが。 >逆に、国際社会が日ロ平和条約の締結を切望しているとも思えません。 警戒しているのはロシアの経済的崩壊です。切望はしていなくても歓迎はすると思っています。政治的な友好は経済的なもの、例えば企業進出・誘致にも大きな影響を与えます。あとはどれくらいロシア経済が日本経済の影響下になるかですが、これは分かりません。日本とロシアが強く結びつけば、政治的にも影響度は上がります。つまり、平和条約をきっかけにしてロシアへの経済的な影響度が上がる可能性は低くはないと考えています。現在でもロシアは日本経済の支援をほしがっています。それに乗ることでロシアの政治的な配慮が日本に対して行われるのではないかと思うのです。まあ、北方領土にこだわるよりは、棚上げにしてロシアと平和条約を結んでも損はないと思います。

googoomania
質問者

お礼

 回答ありがとうございます。  「政治的な友好は経済的なもの、例えば企業進出・誘致にも大きな影響」とありますが、日中関係は「政冷経熱」と言われていますよね。日中間は政治的に冷え切っていても、互いの経済進出は活発です。  はたして、日ロ平和条約締結がロシアの経済的崩壊を予防できるでしょうか?  それから「日本とロシアが強く結びつけば、政治的にも影響度は上がります」というのが、いまいち見えてきません。日本の「北方4島返還後の平和条約締結」とは逆、「平和条約締結後に北方4島返還」が期待できる、という意味でしょうか? ロシアはかろうじて「平和条約締結後の2島返還」と言っていますけど、日本が自身の主張を曲げないことを知ったうえでの主張で実現性には疑問です。  「現在でもロシアは日本経済の支援をほしがっています。それに乗ることでロシアの政治的な配慮が日本に対して行われるのではないか」ともありますが、これまでも莫大な経済・技術支援を行なってきているはずですが、政治的配慮はなされてきたでしょうか? 例えば、6カ国協議におけるロシアのスタンスは北朝鮮寄りの中立ではないですか? 北方4島返還という日本が最も必要とする政治的配慮を期待することは到底かなわないと思いますが。  最後に「北方領土にこだわるよりは、棚上げ」には断固反対です。4島出身者の気持ちを踏みにじるものです。時間が解決してくれる問題でもありません。

  • netcatme
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回答No.2

ロシアとの友好は大きなメリットです。米国との関係が最重要であることは言うまでもありませんが、米国への牽制にはなります。ヨーロッパにとっても日本とロシアとの関係は重大になってきます。日本の政治的な重要性が上がります。ロシアが日本にある程度配慮するだけで政治的な発言力は上がります。ロシアは未だに危険な大国なのです。  特にロシアの日本への経済的な依存度が上がれば日本の経済状態を世界が気にするようになります。

googoomania
質問者

お礼

 回答ありがとうございます。  政治的なメリットがあんまり想像できません。アメリカやヨーロッパが日ロ平和条約の締結を警戒するとは思えないのですが。逆に、国際社会が日ロ平和条約の締結を切望しているとも思えません。  経済的には、ロシアは中国に次ぐ有望な市場かもしれませんし、シベリアに眠る膨大な地下資源を日本に供給することができれば、この上ない国益にはなるでしょうが、それらが平和条約抜きではできないこととは思えません。現に経済交流は活発ですし…。

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