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フランス語のH
フランス語のHってどういう意味があるのでしょうか?読まないならいらないような気がするのですが(日本人的発想)何故あるのでしょう。歴史的に何かの名残りなんでしょうか。HA HA HAは「ハハハ」と聞こえるので全然読まないわけでもないのでしょうか。さらに、人名でHで始まってしかも読まないのがあるとなると謎は深まるばかりです。
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#3さんの仰るように イタリア語、スペイン語、ポルトガル語もhは発音されませんね。フランス語とそれらの言語はラテン語から派生しましたが、ラテン語ではキチンと発音していました。 イタリア語だと発音しないhはスペルからも消えているものが多く、逆にもともとhのつかない語に同音語との区別からhをつけているものがあります。フランス語でもhautはラテン語のaltusに由来していますが、これも同じ理由のようです。 さて、フランス語ではhは読みませんが、それでも有音のhというのがあります。これは 普通はhで始まる語は 母音で始まる語とみなされ、エリジョンやリエゾンが起きますが、発音されないはずのhを発音されるものと仮定し、エリジョンやリエゾンが起こらないものです。 例えば、フランス北部に Le Havreという港町がありますが、Havreのhが有音のhなので L'havreとはなりません。これはどういうことかと言いますと、ラテン語がフランス語やイタリア語に分化する前に既にhの音価が失われましたが、フランス語はゲルマン系の言語であるフランク語の影響を受け、フランク語から入った言葉でhで始まる語はhを発音していました。これが、 有音のhです。しかし、この有音のhも次第に発音されなくなったのです。 最後に実はフランス語にもhを発音する場合のある単語が一つだけあるんですよ。heという間投詞ですが、人によっては「ヘ」と言うこともあるようです。
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余談ですが、 その、やはりhを発音しない姉妹言語のスペイン語の場合、「ハハハハハ」という笑い声は、ja ja ja ja ja...と表記します。 (フランス語は違いますが) スペイン語の場合はja ji ju je joと書いて「ハ、ヒ、フ、ヘ、ホ」と読むため。
お礼
再びお世話になります。消失したHの機能を他の文字で補っているわけですね。ありがとうございました。
Hを発音しないのはフランス語だけではありません。 姉妹語のイタリア語、スペイン語、ポルトガル語でも発音しません。しかし、同じ姉妹語でもルーマニア語は発音します。Hは発音しないだけでなく、ある言語独特の音(ニャ、ニョなど)を表すときに使ったり、同音異語(日本語にも多いが漢字で書き分ける)を書き分けたり、その利用法は各国語で少しずつ異なります。 言葉より文字がはるかに新しいので、ある国のある単語をどのように綴るかは後で決められたものです。しかも、一旦決められたものが不変ではなく、歴史の中で変化をしているので、我々言語学の素人は「フランス語ではHは発音しない」と理解するだけで十分だと思います。しかし、単純な謎がきっかけとなり多言語 を学ぶのも良いかもしれませんね。 スペイン語の書き分けの例。 orno(オルノ) ・・動詞ornar(飾る)の1人称単数現在→私は飾ります。 Horno(オルノ)・・釜、(電子)レンジ Hを発音しない国では日本人は戸惑うことがあります。 Hitachiはイタチとなる。 hiromiはイロミとなる。 Hokkaidoはオッカイドとなる。
お礼
> 姉妹語のイタリア語、スペイン語、ポルトガル語でも発音しません。 ラテン語系ということですよね?ということは、「H」を発音しなくなったのはラテン語を起源とするのでしょうか。有音と無音のHの謎もありますし。謎は謎を呼びますね。 > 同じ姉妹語でもルーマニア語は発音します。 ルーマニア語もラテン語系なのですか?ちょっと驚きでした。聞いた感じの印象としてはなんとなくロシア語に似ているのかなぁと思っていたのですが。 > Hを発音しない国では日本人は戸惑うことがあります。 私も経験があります。フランス人相手になんとか英語でコミュニケーションしようと努力していたのですが、「オットコフィー」って言われたときしばらく何をサーブすればいいか分かりませんでした。私「ホットコフィー?」相手「イエス、オットコフィー」。このときはちゃんとHが抜けるのに、「Ha,Ha,Ha」は「ははは」というのが納得できないでいます。 回答ありがとうございました。
- kareki2006
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英語の「knife」の「k」ってどういう意味があるのでしょうか?読まないならいらないような気がするのですが(日本人的発想)何故あるのでしょう。歴史的に何かの名残りなんでしょうか。 フランス語の「H」も英語のこの場合の「k」も、同じ現象でしょう。 昔は発音していた名残が綴りに残っているだけです。 日本語でも、例えば「お」も「を」も同じように読んだり、 「は」を「ha」と読んだり「wa」と読んだり・・・ 各言語の習慣というものですよ。
お礼
回答ありがとうございました。英語だと資料も多いのでWebのみでもある程度は調べられられるのですが。(knife については、古英語では発音されていて少なくとも600年くらい前まではknのkの発音があったようですね。)フランス語の場合は情報量の少なさ及び私の知識のなさの為、うまく調べられませんでした。 少なくともどれくらいまでは発音されていたのか、また、英語の「H」に似た発音だったのかどうか教えていただけるとすごく嬉しいです。引き続き、よろしくお願いします。
- hiroko771
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お礼
早々のありがとうございました。
補足
有音のHの存在もすごく不思議です。歴史的には有音と無音のHは違うものなんでしょうか?
お礼
Hの消失には長い長い歴史があるんですね。有音と無音のHの違いも歴史的なものなんですね。 分かりやすい回答ありがとうございました。