放射性物質のリスクについて
放射性物質に対して、過度に怖がる気はありませんが、自分の子供のリスクを自分なりに納得した
うえで人生を送りたいと考えています。また、福島で過ごしている他の子供のことも心配です。
自分ではわからない点がいくつかあるので、詳しい方に是非とも教えていただきたいです。
もちろん分かる範囲で結構です。
(1)ストロンチウムの量
検出に時間のかかるストロンチウムですが、仮に格納容器内の冷却水が漏れ出ていると仮定
した場合に、海洋の放射性ヨウ素やセシウムの測定結果からある程度の量を推定することは
できないのでしょうか?(つまり、2つの放射性同位体の比率から、平均的な経過時間を推定して、
且つ、崩壊時に生まれる物質が分かれば推定できるのでは?と思ったのです)
(2)子供の危険性について
内部被ばくの場合、体重あたり(細胞あたり)の放射線量で危険性を計算するべきではないかと
思うのですが、乳幼児で大人の1/3とする暫定基準には問題はありませんか?
具体的な心配事を言えば、うちの子は体重6.5kg(大人の1/10)ですが、一日に約1.5Lのミルク
を飲みます。想定にしくいですが、仮にミルクの汚染が暫定規制値ギリギリだとして、365日
飲み続ける場合のリスクはどの程度でしょうか?単に安全という回答をされる場合、それは
どの程度の安全でしょう?
(300,000人中1,500人が発癌する飲み物は危険とは思っていないため)
(3)内部被ばくと外部被ばく
暫定規制値の根拠になっている100ミリシーベルト/年は外部被ばくからの転用だと思います。
もし内部被ばくについて、物質ごとの安全性の研究結果などがあれば教えて下さい。
また、同じ場所に留まって同じ細胞を何度も破壊する内部被ばくを、外部被ばくと同じ基準で
判断することに問題はありませんか?
(4)福島県の子供について
計画避難の地域については空間放射線量の積算を根拠としていますが、それ以外の周辺地域で
暮らす場合、食品、粉じんの内部被ばくなども含めた積算で住めると判断して良いのでしょうか?
特に子供の場合、親が注意しても日常的に泥遊びをした手で目や口をこすったり、道端の枝を
舐めたり、実を食べたりしますよね。これらの被ばくを考慮しても、安全に住めると言えますか?
安全という回答をされる場合、それはどの程度の安全でしょうか?
(5)洗わないと危険?
葉物野菜は1分間洗うことで放射性物質の量が1/3になるといいます。ただ、検査前には
時間をかけて入念に浸け洗いをするよう指示したとも聞きます。逆に言うと、普通に軽く
洗っただけ(数秒)では、規制値を超える被ばくをする"可能性"があるという事でしょうか?
(6)ばらつき
出荷している野菜は全て検査しているから安全といいます。でも、全て検査するのは物理的に
不可能だと思われますし、個体差もあると思います。(a)普通に考えて、農家は最も粉じんの影響
が少なそうな個体を検査に出しませんか?
また、生鮮食品は検出に時間のかかる物質を事前に制限するのが原理的に不可能だと思われ
ます。(b)安全の根拠は、たまにハズレが有ってもOKというものですか?
(c)仮に、1ヶ月かけて100トン出荷した野菜のうちの1割(10トン)にたまたま多量の
ストロンチウムが含まれていた場合、これをチェックすることはできますか?
(7)1ミリシーベルトでも危険?
放射線の場合、しきい値は無く、内部被ばくでは1ミリシーベルトでも発がんリスクが上がる
という英語の論文を読みました。しきい値を5ミリとする説もあるようです。
なぜ、一番厳しいこうした論文が無視されるのか疑問です。専門家の個人の価値観で小さな
リスクを安全と言っているのでしょうか?
経済活動を考えて政策的に無視されるのは理解できます。しきい値が無く、小さなリスクが
あるのであれば、確率を知りたいし、分からないなら分からないというのが科学者の姿勢では
ないのですか?
最後になりましたが、個人的には小さなリスクを小さなリスクとして知った方がよほど安心です。
また、リスクを明確に提示してもらえれば、福島に住む人も各自自己の価値観で引っ越しの
判断ができると思うのです。これが『民主主義』であり『豊かな人生』の根本だと思います。
全体を考えるべき国が安全だというのは正しいと思いますが、学者(御用学者だろうと)が、
リスクを示さず何でも安全だというのは許せないです。すみません、最後は意見になってしまい
ました・・・。
ぜひご回答をお願いします。
お礼
有難うございます。 ラップの切れ目は単層構造だとのことで、安心しました。 日々、なにもかも変化、改良されているということですよね。 詳しく説明いただき、感謝します。