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キリスト教の銀行業と,ユダヤの金貸し
『ヴェニスの商人』を読んで,利子を取って金を貸す業務が,かつてキリスト教徒の間で蔑視されていたことを知りました. しかし現在,銀行,投資銀行,株式,債券などの金融分野では,キリスト教徒たちが最先端です.これらは,かつてキリスト教が嫌っていた,「労働せずして対価を得る行為」だと思いますが,現在大きな反発は耳にしたことがありません. ということは,歴史上のどこかで,キリスト教徒が金貸しを営むことが,世間に認められたということになります. 一体,いつの時代,どこの国で,どのような理屈で,またどのような経緯で,かつて忌み嫌われていた金貸しが世間に認められるようになったのでしょうか? 教えていただけないでしょうか.よろしくお願いします.
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下記URLにあるインターネットの百科事典によれば、 中世ヨーロッパにおいて教皇庁が「補償金」と名目を変えて黙認するようになってからみたいですね。 イスラム教も本来利子を取る行為は禁じられていましたが、現在のイスラム国の多くに銀行がある事を考えると、昔も今も背に腹は替えられないの言葉通り、世界的な経済発展の中で宗教の基本原則を忠実に守る事が難しいので容認されていったと考えられます。
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- 安房 与太郎(@bilda)
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カトリックやプロテスタントの信者が、日曜日ごとに教会に出かけ、 週日はサラ金の看板を掲げているとは思えませんが、株式投資とか信託 業務のための銀行ならいいのでしょう。 わたしは、つぎのように理解しています。 旧約聖書《モーセの十戒》に「隣人の家をむさぼってはならない」と あり、同胞民族から利息を取ってはいけない、という風に解釈されます。 金を貸すことではなく、利息を取ることが禁じられているのです。 そこで、異民族から利息を取るのはかまわない、と考えたのでしょう。 しかし、ユダヤ人でないキリスト教徒は、誰にも貸さないのです。 つまり、ユダヤ教徒が貸した金を、キリスト教徒が運用するワーク・ シェア(分業)が成立して、民族差別と賤業差別が宥和されたのです。 アウシュヴィッツの悲劇を経て、さらに両者は歩みよります。 最後に登場したイスラム教は、民族を問わず、利息を取れないのです。 イスラム独特の金融は、世界で初めて、パキスタンに出現(1979政令) しましたが、いちはやく撤廃(19991223)しています。 現代の国際問題は、宗教的理念の衝突ではなく、宗教的経済の障壁が 原因ではないでしょうか。このたびのフランス暴動も、人口の8.3% を占めるイスラム系移民の経済格差が原因と伝えられています。 わたしは、戦後の在日朝鮮人が、金貸しやパチンコ屋として成功した ケースを思いうかべます。あきらかな違法性を問われながら、長者番付 の三分の一を占めているのは、彼ら異民族なのです。 ── Ibrahim Warde《イスラム金融の現代的発展 200109‥》 ↓
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貨幣がインフレなら利子を取らないと大変でしょうが,デフレなら利子を取らなくても,儲かるかもしれませんね. ありがとうございました.
- alpha123
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銀行はキリスト教より歴史古いです。 紀元前6世紀古典古代ギリシャの時代、アテネでは銀貨が生まれています。 ベニスの商人が差別しているのは金貸しでなくユダヤ人です。シェークスピアの作品の中でも「商人」や「あらし」は胸が悪くなるような内容です。 これは「十字軍運動」(周囲の国から見れば山賊が来たのですが(^^))力づけ、「ユダヤ人差別」をキリスト教徒の間では共通理解にするものでした (この感覚を輸入した国では相変わらず上演していますが「お金儲けになる」からやっているんです) ユダヤ人差別がおおっぴらになっていくのにはきっかけありました。スペイン女王暗殺計画あって首謀者がユダヤ。日本で少数民族のオウム真理教徒が迫害される程度の根拠はあったわけです。 長期的歴史的には迫害は悪なんですけど。 ユダヤ人が金貸しになったのは理由があります。職業選択の自由がなかったのでキリスト教徒がやらない仕事するしかなかったんです。 プロテスタント運動以後は倹約や勤勉さが評価されるようになります。マックスウェーバーって人は「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」って本書きました。 暗黒の中世(キリスト教がやりたい放題の時代)おわりルネサンス(古典ギリシャ、古代ローマの再発見)迎えると利子は「お金使う楽しみを先に延ばす」ことのご褒美と考えるギリシャ時代に戻ります。
お礼
銀行の歴史が,そんなに古いとは驚きました. おっしゃるように,かつてキリスト教徒が差別していたのは,金貸しでなくユダヤ人だと思います.その口実として,倫理観などを建前にしたのだと思います. ありがとうございました.
お礼
詳しいサイトを紹介してくださり,ありがとうございます. 同サイトによると,教皇庁が利子を認めたのはルネサンス前ですから,1460 年頃には,教皇庁は利子を認めていたと思います.一方,ヴェニスの商人の時代設定は 16 世紀末ですので,その頃,既に教皇庁は利子を認めていたことになります.少し,時代背景が混乱してきました. ただ一番知りたかった,キリスト教が利子を認めた建前を知ることができました.ありがとうございました.