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雪が降ると暖まる?
寒くなったなと思っているうちに雪が降り出し、降り出したら今度は少し暖かくなることがある気がします。(これが雨だとかえって寒くなるのですが。) これは実際にあり得ることなのでしょうか?凍結による熱の上昇???湿り気が幾分減少することによる体感温度の上昇?それとも単に雪に見とれて寒さを忘れているだけなのでしょうか。
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No.2の回答者です。 >#1さんの言われる密室効果のようなものも大きく関係するのでしょうか? もちろん雲による放射冷却の抑制効果は大きいです。快晴の夜の方が、曇りの夜より冷え込みが厳しいですね。特に内陸部では顕著です。 ただ、よく聞くのは「雪の降る直前の方が、雪が降り始めた後より寒い」というものです。御質問のケースも同じではないでしょうか。この場合には、単に晴れか曇りかの違いで説明できないように思います。 >雪の誕生・成長(があるとして)それがどの高さで起こるかということです。 実は、雪がどうしてできるのかは、わからない点が多いのです。確かに2千~3千メートル上空の雪雲の雲頂部近くで氷晶核が形成され、これが落下しつつ成長・併合して雪の結晶になるというのが定説です。しかし雪雲の中の氷晶核に対して実際の氷晶の数は二桁以上多く、この氷晶の増幅がどこでどのようにして起こるのかについては仮説の域を出ていません。 ある条件下では、雲底下に浮遊している氷の微粒子(雪の結晶の破片など)が上昇気流で上空に吹き上げられ、雪雲中の過冷却水滴と攪拌されることによって氷晶化が加速的に進行することがわかっています。このような場合には、雪の形成は主として雲底から始まることになります。
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条件によってはありえます。 水は、氷に変わる時に大量の熱を放出します。これを凝固熱といい、1グラムの水で約80カロリーほどになります。これは1グラムの0℃の水を80℃まで加熱するのに必要なエネルギーですから、その大きさが分かっていただけると思います。 一方、水はゆっくり冷やされた場合、0℃では凍らず、氷点下10℃ぐらいまで水の状態でいることができます。これを過冷却といいます。とくに、微粒子の状態で空中に浮遊している水滴は過冷却状態になりやすいのです。 過冷却状態の水は、振動したり氷の結晶の核になるものに触れたりすると、瞬時に凍って凝固熱を放出します。したがって一旦凍りだすと、自身の温度が0℃まで上昇するばかりか、余った熱で周囲の気温も上昇させます。この結果、実際に「暖かく」なるわけです。
お礼
毎度ありがとうございます。私の漠然とした想像をすごく分かりやすく説明していただいて納得です。 まだ少し疑問の部分があります。というのは、雪の誕生・成長(があるとして)それがどの高さで起こるかということです。少し雪雲の高さは2000-3000mということですが、もし、2000-3000mの上空で起こるのでしたらその影響が果たして地上に届くのかどうか。あるいは、雪の誕生・成長とも地上付近で起こりえるのか、誕生は上空に限っても成長は地上付近まで続く可能性もあるのか。分かりましたらよろしくお願いいたします。
補足
#1さんの言われる密室効果のようなものも大きく関係するのでしょうか?
- shinkun0114
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私は北陸の出身で、雪国育ちです。 いまは名古屋にいるのですが、朝夕の冷え込みは、 雪の降らない太平洋側の方が厳しいように思います。 考えられることとしては・・ ・天気が悪いから 雪が降る → 天気が悪い → 雲で覆われている → 放射冷却が起こらない ・空気中や地表の水分が多いから 水は高い比熱を持っており、地表や空気中の 水分が多いと熱容量が増えるほか、気化熱や 凝固熱も大きく、気温があまり変化しにくく なります。 したがって、日中の温度も上がらないものの、 極端に冷え込むこともない、ということではないでしょうか。
お礼
ご回答ありがとうございます。 とりあえず、上少なくとも下方向にはある種密閉状態が作られると考えてよさそうですね。
お礼
ご回答ありがとうございました。 > しかし雪雲の中の氷晶核に対して実際の氷晶の数は二桁以上多く これすごく面白いですね。仮説については勉強してみます。近い将来何か分かってくるのを楽しみにしています。 体感温度と雪の形成機構がどれだけパラレルな関係になるのかも分かってくるかも知れませんね。