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アルファベットの並び順の意味
英語のアルファベットの並び順は ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ となっていて、母音と子音が分かれているでもなく調音位置の順に並ぶでもなく有声音無声音もばらばらです。 ギリシャ文字やキリル文字もほとんど同じ並び順ですが、この並び順に何か意味や必然性はあるのでしょうか?
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五十音、ハングル、デーヴァナーガリーなどは音節文字(音節が単位)で、ラテン文字、ギリシャ文字、キリル文字などの音素文字(一文字が音節を表さない)とは文字体系が違うからです。(一般的に文字の類型には三種類あって、上に挙げた音節文字と音素文字のほかに漢字などの表意文字があります)。 ちなみに日本語の五十音図の配列はインドの影響が強いです。インドのサンスクリットが中国を経由して仏教と共に日本に伝えられ、悉曇学(インドの音声に関する学問)が活発になりました。インド系文字は現在でもインド・東南アジアで広く使われています。インド系文字の祖先はブラーフミー文字といって、音節をベースにしていますので、ヨーロッパのセム語系のアルファベットを基礎としたアルファベットとは根本的に構造が違います。例えばフェニキア文字は母音を表す文字が無かったように、音節をベースにしてはいません。 http://www.aa.tufs.ac.jp/i-moji/(インド系文字について) ハングルも1字が1音節を表す文字です。1446年に李朝第四代世宗が漢字が不便であると理由から制定したもので、音節をベースにしています。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%AB(ハングルについて) また、フェニキア文字の並び順に必然性があったかを知ることは、史料が少ない点からも難しいと思います。 かなり大雑把に書いてしまいましたが、参考になれば幸いです。
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ギリシャ文字の並び順には βγδ(有声破裂音)μν(鼻音)φχ(無声帯気音)など似た子音が並んでいる箇所もあるのですが、 -δεζηθι は単語の一部(動詞の語尾?) -στυφ-の並びもなにか単語の一部のような感じがします。 他にもギリシャ語に頻出する音の連鎖が何箇所もあります。 知られていない(私が知らないだけかもしれませんが;)アルファベットを覚えるための詩か日本の「いろは歌」に類するようなものがかつて存在したのかも知れません。 調べてみるとおもしろいでしょうね。
お礼
ありがとうございます。 いろは歌のようなものがあった可能性も否定できないのですね。参考になりました。
- machirda
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#1&#2です。 下の回答、少し抜けていましたので訂正します。すみません。 >例えば50音の行やハングルの文字の並びは調音位置の近いものがまとめられています。フェニキア文字の並びにはそのような規則性があったのでしょうか。 に対する答えとして、五十音、ハングル、デーヴァナーガリーの並びに規則性がある理由を書いています。
- machirda
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フェニキア文字という文字をご存知ですか? これは紀元前1000年頃に創始された文字ですが、これが現在のヨーロッパで使用されているアルファベットのもとであり、ギリシャ文字、アラム文字、アラビア文字、ヘブライ文字など他のアルファベットのもとであったとされています。 また、キリル文字はキリル(キュリロス)の弟子がギリシャ語のアルファベットを参考に作ったと言われています。 つまり、これらのアルファベットの順番が似ているのは、もとをたどれば同じ源泉に行き着くからだと思います。
補足
参考URL見てみました。やはり元があったのですね。 どうやら現在の各種アルファベットの発音はもとのフェニキア文字とは異なっているようですが、とするとフェニキア文字の並び順は必然性があったのでしょうか? 例えば50音の行やハングルの文字の並びは調音位置の近いものがまとめられています。フェニキア文字の並びにはそのような規則性があったのでしょうか。 とりあえず母音が無かったということで母音字が散らばっている理由は納得です。
お礼
なるほど、音節文字と音素文字の違いでしたか。 だからといって並び順に必然性がない理由にはならない気もしますが、ここまで広まっていることを考えれば必然性などどうでもいいのかもしれませんね。QWERTYキーボードのように。