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訴訟の準備書面による誹謗中傷
ある民事事件で訴訟中です.被告代理人である弁護士が、被告準備書面にて「原告が提出書類の改ざんをした、弁護士を誹謗中傷した」と陳述しました.これについては、嫌疑が晴れました.この場合、裁判当事者同士のことなので被告代理人には何のお咎めもないのでしょうか? 裁判官の心証が変わる程度でしょうか? 弁護士だからこんなことを言う権利があるのでしょうか?
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結論から言うと「ない」と思います。 原告・被告の代理人は、それぞれ依頼者(原告・被告)を弁護する立場にあるわけで、依頼者が有利になるようにある程度の嘘(言い過ぎ?)、誇張などは戦術として用いることがあると思います。 一部を非難したり中傷したとしても、全体的にどういう流れなになるのかが肝要です。部分的なことに神経質になるのではなく、全体として自分の意見を主張すべきかと思います。「提出書類の改ざん」は、経過や他の関連書類ですぐに解決するでしょう。あなたの精神的動揺をねらっての発言でしょう。 反応すればするほど、同じような発言がでるでしょう。黙って、「準備粗面」や「証拠の提出」で反論すべきです。代理人弁護士は、あくまでも代理人なのですから依頼者の意見・主張を100%代弁することは無理です。 依頼者の多くは、代理人弁護士に全てを任せますが、それは危険です。裁判は、あくまでも当事者である依頼人の争いなので、「準備書面」の作成にあたっては、依頼者自身が目を通し納得しないと駄目です。相手方は、相手方が有利な立場になるよう主張するので、何らかの工作じみたこともしてくると思います。 一つ一つに敏感な反応をしないで、精神的にゆったりと構えないと持ちませんよ。事実関係は一つですが、裁判では事実関係だけを争うのではありません(少し言いすぎですが)。各当事者の忍耐力、精神力、経済力なども含めて争っているのです。裁判が長引くと判ると思います。 従って、争点だけはずらさないようにして下さい。
お礼
早々にアドバイスをいただきありがとうございました。 弁護士でも事実であることないことを言って揺さぶりをかけることがあるということですね?見方によっては、依頼主に忠実だとも言えますが・・・。 枝葉の議論に惑わされず、大局を捉えて争点を外さないように忍耐強く争っていきたいと思います。