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当たり前のことなんですが・・・
曲げ試験において、ダンベル試験片を「たて」においた場合と、「よこ」においた場合で、最大曲げ荷重に、違いが見られるのは、「厚みが違うから。」ですよね。 でも、何かもっと理論的な答え方があったら教えてください。 よろしくお願いします。
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この質問に対する私の解釈に誤りが無ければ,前質問No1722834とほぼ同じ回答になります。 つまり, 大胆に定義すれば,引張弾性率というのは,縦弾性率のことでヤング係数(E)とも言い,材料の種類によって決まる物理的性質で,荷重の多少,載荷状態,形状に関係せず,材料が同じであれば,同じ一定の値になります。 これに対して, 曲げというのは,載荷状態や材料の形状に左右されます。 例えば,単純梁の中央に集中荷重(P)が作用している場合を式で表せば, 中央点の曲げモーメント M=PL/4 Z=bh^2/6 σ=M/Z=6PL/4bh^2=αP/bh^2 P=σbh^2/α ・・・(1) 中央点のたわみ I=bh^3/12 δ=PL^3/48EI=PL^3/48E(bh^3/12)=βP/Ebh^3 P=δEbh^3/β ・・・(2) この時の(Ebh^3/12)=EIが,梁の曲げ剛性で,縦弾性率に形状係数を乗じたもの,つまり,ヤング係数(E)に断面2次モーメント(I)を乗じたものです。因みに,分野によって,曲げに対する定数として,曲げ弾性率という専門用語を使うらしいですが,多分,便宜的に使っているだけだと思われます。弾性論では,上述で定義した曲げ剛性(EI)という専門用語を使います。 最大曲げ荷重(P)は,曲げモーメント(M)によって判断するときは,厚み(h)の二乗に比例し,たわみ(δ)によって判断するときは,厚み(h)の三乗に比例します。 いずれにしても,質問者さんの言われる >「厚みが違うから。」 という結論になります。
お礼
どうもありがとうございました。本当に助かりました。