こんにちわ(/は)。中国人では有りませんが・・・。
>鍍金の「鍍」は、中国語で「めっき」の事だと、・・・
おっしゃるとおりです。
大昔は、どぶ付け(coating)みたいなやり方で金属の表面を覆うことを「鍍」と言っていました。
近代になって電気めっきが考案されると「電鍍」という新語が出来ました。電気めっきが主流になった現代では、断り書きが無ければ「鍍」だけでも"電気めっき"を意味しています。
日本で昔はめっきと言ったら「鍍金」と書きましたねえ。「鍍金」という文字が中国から伝来したときには金めっきが主流だったので「めっき」=「鍍金」と勘違いしたか、金属めっきを代表で「鍍金属」のつもりで「鍍金」としてしまったんではないでしょうか(私見)。現代でも日本語ではめっきのことを「鍍金」と書くのはその名残でしょうか。中国で「鍍金」といったら"金めっき"そのものを言います。
>(中国では)金めっきを、「鍍金」、銀めっきを「鍍銀」と・・・。
そのとおりです。
一応、中国標準語(いわゆる北京語)での発音を書いておきます。
中国語→ 発音記号"ピンイン"+"声調符号"→ カタカナ表記 の順。
以下、全てカタカナは単なる参考の音。文字は簡体字が再現不可なので繁体字または旧字体で表記。
鍍金:du4 jin1 /ドゥー ジン。
鍍銀:du4 yin2 /ドゥー イン。
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銅めっき:鍍銅:du4 tong2:ドゥー トン。
亜鉛めっき:鍍△:du4 xin1:ドゥー シン:△は、金偏に辛で一字。
クロムめっき:鍍○:du4 ge4:ドゥー ゲゥ:○は、金偏に各で一字。
ニクルめっき:鍍◇:du4 nie4:ドゥー ニエ:◇は、金偏に旁が自の下に木で一字。
着せ金(がね)/metal coating:鍍層:du4 ceng2:ドゥー ツォン。
電解色づけ:鍍色:du4 se4:ドゥー ソー。
亜鉛めっき鋼板:鍍△鋼板:du4 xin1 gang1 ban3:ドゥー シン ガン バン。
中国語の「鍍金/金めっき」には、箔をつける の意味もあります。「出洋鍍金者」で、洋行して箔をつける者 となります。
現代中国語での比較的新しい"金属名"は大部分が英語のスペルの発音をそのまんま音が似た漢字に当てた字です。だから字づらそのものには意味は有りません。上記の、△はzinc、○はchromium、◇はnickelなど。
余計なことを書きすぎましたね(^^♪。
お礼
理論的に開設して頂きありがとうございます。 やっぱり、銅めっきは、「銅鍍」で良いのですね。 もっとも面白いのは、「出洋鍍金者」でした。 この意味は、ニュアンス的に結構良い意味で使われていますね。 でも、日本の場合、「めっきが剥げる」と言う、悪い意味で使われるので、 その辺が、日本と中国では違いかなぁ~と、ふと感じました。 めっきって一言で言っても電気工学、熱工学、物理光学、化学工学、その他、 光、磁気、工業工学等、今では色んな分野が関係してくるので、 現在、表面処理一般のレポートをまとめてるんですが、素人には 非常に難しいです。表面処理までいくと塗装とか印刷まで含まれますから、 更にやっかいです。