おせっかいかもしれませんが
いきなりデザインするまえに
まず、勉強方法として2つのことを実践してください。
“評論家”になってください。
いろんなデザイン物を評論するのです。
デザインは問題解決ですから、アートと違います。
好き嫌いでデザインするのではなく、
「このデザインをすることでどんな結果を望むのか」ということに
対する答えが、デザインです。
ですから、評論が物凄く役立ちます。
●1つめ-------------------------------------------------
自分がみたサイトの、良い部分を拾って誉める。
どんなへボいサイトにも、必ず良い部分はあります。
その良い部分に気付く事です。悪いところをけなすのではなく
良い部分を見つけて、誉める評論をして下さい。
評論家で言えば、さよならさよならさよならの淀川長治になったつもりで。
これが意味する事は
「クオリティを上げるために、どんなやり方があるのか」という、
“手法”を自分の中に貯える学習です。
今の時点で、様々な手法が思いつかないあなたにとって、
どんなサイトを見ても、必ず得るものは有るはずです。
●2つめ-------------------------------------------------
1つめが出来てきたら、つまり、どんなサイトを見ても
「ああ、そのやりかたね、知ってる、知ってる」って感じで
手法が自分の中に貯えられてきたら、
次にすべきは、あなたが見る全てのサイトの、
悪いところを指摘する評論をしてください。
評論家でいうと、シネマ坊主の松本人志のように。
これが意味する事は
この程度じゃダメだ、という「判断」ができる様になる学習です。
1つめが出来たあなたにとって、デザインするとき
いろんな手法が思いつくはずです。
でも、果たしてどの手法を使う事が良いのかという「判断」が
できないから、迷うのです。
クオリティを上げていく作業というのは「消去法」です。
このデザインはいいけど、この程度の良さでは、普通の良さだからダメ。
という判断が出来ないと、クオリティを上げて行く事はできません。
ですから、
悪い部分を見つけて、それを反面教師として学習していってください。
自分がデザインするときに、その過ちをおかさないように。
ここで大切な事は、評価を厳しくすることです。
ここでの評価が「どのくらい厳しいか」が、そのまま
その人が作るモノのクオリティに直結します。
例えばあなたが、
「凄く良いサイトを作りたい」と思っているなら
「凄く良い」以外の部分を全てダメだしをしてください。
なぜなら、そこで「これもありだな」という評論をすると
自分が作る時に、それをやってしまうからです。
「凄く良い」部分以外の
「普通に良い」とか「かなり良いけど、自分が作りたい良さは
こんなものではない」という部分は全て、
「こんなの絶対ありえない!ダメ!」というくらいの勢いで
思いきりけなしてください。
そうすると、自分が作る時も、自分に対して厳しくなれます。
あなたの持つ「判断基準」が、ぐっとあがります。
上記の2つが出来てくると
自分で作る時に、どんどん「消去法」で絞られていきますから
悪い意味で苦しんで悩むことはなくなります。
アイデアが出過ぎて、どれにしようか悩む、つまり、
「自分のアイデアの中でどれが一番ずば抜けているか」
というものすごく微妙な判断に悩むという
良い意味での生みの苦しみ(この苦しみは楽しいですよ)になります。
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クオリティというのは、才能というあやふやなものではない。
はじめに
“どのくらい良いものをつくろうとあなた自身が思っているか”
という“思い”に深く関わっているということを
覚えておいてください。
お礼
おせっかいなどとんでもない。 アイデアが出過ぎて、どれにしようか悩む・・・これはいいですね。こうなればデザイン考えるのが楽しいんでしょうねきっと。 なんとなくですが理解できたように思います。実践してみればもっと理解できるようになるのかもしれませんね。 肝に銘じました。 感謝ですm(. _ .)m