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源平盛衰記
芥川の「袈裟と盛遠」について調べる上で源平盛衰記が典拠になっていると分かりました。そこで質問なんですが典拠になっている箇所の副題が「津巻十九、文覚発心附東帰節女の事」何ですけど、この読みを教えて下さい。また源平盛衰記の他の話にはどんなものがあるのか教えて下さい。(質問した箇所は原文で読みました。)最後に源平盛衰記は軍記物だと思うんですが、何故袈裟と盛遠がこの軍記物に出てくるのか分かる方いらっしゃいましたらお教え下さい。
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中世文学なので正確にはきちんとした資料によって読みを調べる必要があるでしょうが、ふつうには「もんがく ほっしん つけたり とうき せつじょのこと」となると思います。 源平盛衰記は簡単に言えば平家物語にいろいろと脇筋が加わったようなものなので、全体は源平の争いです。 あとなぜ軍記物にこういう話が出てくるかということですが、武士であった盛遠が出家(発心)して文覚になったいきさつを、脇筋として加えているということです。戦いの物語だけではなく、恋愛物語なども含めることで、物語としての幅を出しているということができるでしょうか。ですから、他にも直接戦いとは関係のない物語がいろいろと含まれており、それが「平家物語」よりずっと膨らんでいるのが、盛衰記の特色です。