- ベストアンサー
薬理学について
教科書に、『非競合的拮抗とは、アンタゴニストが薬物受容体には働かないが、その近傍に働いてアゴニストの反応を減弱する場合にみられる拮抗』とありました。そもそもアンタゴニストは、受容体に結合はするものの効力を生じずにアゴニストの作用を抑制するものであるのに、受容体に結合せずにアゴニストの作用を抑制するという事が上手く理解できません。 あと、受容体に結合はするものの効力を生じずにアゴニストの作用を抑制することを競合的拮抗と理解していいのでしょうか? 詳しい説明、アドバイスをお願いします。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
非競合的アンタゴニスト という言葉があるようです。 ただし、これが正式な呼び方かどうかは定かではありませんが。 「アンタゴニスト」というものは、アゴニストと椅子取りゲームのように 受容体を取り合うように阻害する物質のことを指しています。 しかし、非競合的に、つまり受容体に結合せず、阻害する物質も含めて 「アンタゴニスト」と呼ぶこともあるようです。 さながら抗菌作用のある薬物を「抗生物質」と言ってしまうように。 競合的拮抗の代表例は、アセチルコリンとアトロピン、 ヒスタミンと抗ヒスタミン薬です。 これらは受容体を我先にと取り合います。 一種類の受容体に競って結合したがります。 ここでヒスタミンが結合すれば、通常の作用が働きます。 しかし、抗ヒスタミン薬が結合すれば、そこで作用はストップしてしまいます。 これが花粉症の治療薬の機序なのですが。 ですから、アゴニストに関しては、質問者さんが認識している通りでよいと思います。
お礼
お礼が遅くなり、申し訳ありません。 回答、ありがとうございました。 アンタゴニストは、受容体に結合しなくても阻害する物質を含むんですね!また、自分の理解が間違っているのか不安だったんですけど、安心しました。