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原子吸光光度計の性能・安定性について

先日、原子吸光の性能や安定性を見る1つの項目として分光器のマウントの種類について質問をさせて頂きました。その際、性能・安定性は回析格子の溝本数や、ブレーズ波長、分光器の焦点距離等の影響の方が大きいとのご指摘を頂きました。 それが、何を意味するのかも分からない状況なので、是非、詳しく教えて頂けないでしょうか。また、どのくらいの値以上だと、性能的に良いと考えられるのでしょうか。 食品中のCa,Mg,Na,K,Zn,Feを分析する予定です。どうぞ、よろしくお願いいたします。

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  • paddler
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回答No.1

なかなか回答が付かないようですね。パっと明快な答えが誰かから書き込まれて、 「なぁ~るほど、そういうことだったか」って簡単に理解できる、ってレベルのことでは ないと思っていただいて、無責任ですが「後は勉強してください」って感じの答えを しておきます。 分析化学に使う分光光度計で、のぞましい分光器のスペックは、  (1)十分な光量を被測定対象から取り込める  (2)十分な波長分解能がある  (3)最も短い分析波長から最も長い分析波長までカバーしている  (4)(特に最も感度を重要視する対象の)分析波長において十分な回折効率がある といったものです。これらが全て同時に成り立つなら苦労はないのですが、例えば 一般に(1)⇔(2)や(2)⇔(3)は相反する、などどうしてもtrade-offが 存在します。ご質問にある「回折格子の溝本数」などの各仕様は、  回折格子の溝本数・・(1)(2)(3)(4)   (多いほど分解能は高いがカバーする波長範囲は狭い。またエシェル格子のように    高次光を使うと分解能は高いが回折効率は低い)  ブレーズ波長・・(3)(4)   (ねらった波長での回折効率が高くできるが他の波長では落ちる)  焦点距離/コリメータミラー径など・・(1)(2)   (NA:開口数を大きくすると明るい光学系=光をたくさん取り込めるが分解能では不利)  スリット幅・・(1)(2)   (狭いほど分解能は高いが光量は減る) といったように相互に各必要条件と関係しています。 ただ、少なくとも"及第点"に満たないような装置はそれなりに一流とされるメーカが 出しているはずはないので、上記のスペックが選びこなせるには、選ぶ方でも 「どの元素の感度を最重要視するのか」など「何を基準に選ぶのか」といった "確固たるモノサシ"を持っている必要があると思います(偉そうに言ってスミマセン)。

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