古代文明の起源はおおまかに(1)王権の確立(2)都市の成立(3)青銅器の出現(4)文字の発見、の四条件で決まると言われています。
この条件に当てはまるものは、エジプト、メソポタミア、インダス、黄河です。
スタートを文明の成立に置くなら、教科書で教えるように 仰韶文化、龍山文化(この2つの文化は黄河文明の前半、後半にあたります。)を一般的にはじまりとして考えて良いと思います。概算すると下記にもありますが4000年ほどになります。
しかし、現在では新しい発見が次々と報告され、もっと古いのではないだろうか?と考えられています。
その一つがいわゆる長江文明です。近年の発掘により、城塞と考えられるものが発見さています。約4千5百年前から5千年ぐらいと言われています。
また、稲作が行われていたと考えられる遺跡は 彭頭山遺跡(約八千年前)や河姆渡遺跡(約七千年前)などがあります。
ついでに付け加えると日本のお米(ジャポニカ種)起源もこの辺じゃなかろうかというDNAによる分析結果が出ています。
つまり、黄河流域だけにすぐれた文明があったわけではないことがわかってきました。
黄河流域でも 西山遺跡(城塞遺跡と考えられています。)が発見されました。これは長江流域の遺跡よりも古いのではないか?と考えられています。
少し話がそれかけてきたのでまとめます。
スタートはどこからなんでしょうか?
一般的には教科書通りでいいと思います。
しかし、最近の調査結果を含めると事実は少し違います。長江流域の遺跡を高く評価すると8000年と言う人もいるでしょう。また、新しい発見を含めると黄河文明も8000年ほどと言われています。
「中国5千年」には、いつなるんでしょうか?
少なくとも、中国4千年とはもう言えないみたいです。
中国5千年とは言わず、今のところは8千年のようです。
博物館で世界四大文明展を行っています。各地を巡回していますので暇があれば行ってみると良いと思います。
そんな暇はない!と言う人は下記URLが参考になると思います。結構、面白いですよ。
お礼
皆様ありがとうございました。 どーやら「中国4千年」というのは、てきとーな数字みたいですね。