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タンクローリーの中が知りたい
タンクローリーの後部にはタンクの番号とその中に積載している油の種類が記載されていますが、あの、楕円形のタンクの中は、どういうふうに仕切られているのですか。 そして、中の油を目的地でおろして、次に別の種類の油を積載する場合にはタンク内をどうやって洗浄するのですか。 タンクローリーを見るたびに不思議に思うのです。
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タンクローリーの中身ですが、いくつかのタンク室に分かれており、進行方向とは垂直に縦にステンレス製の仕切板で仕切られています。なかは、強度を確保し液面が安定するようにでしょう、やはり背の低いステンレスの板が取り付けてあります。 タンク室にはそれぞれ、移動タンク用の通気管とハッチが取り付けてあり、このハッチをあけることで、油を速く降ろすことができます。これとは別に油の量をはかる検量棒が装備されています。 タンクローリーはよく見ると、前後に少し斜めになっています。中身の油は重力で荷下ろししますが、油が内部の壁面についているものが、残らず落ちるような仕掛けになっています。 油は、少しは残ることもあるのでしょうが、その都度は内部を掃除するようなことはないと思います。ガソリンは次の油槽所までにたいてい蒸発しますし、灯油は軽油の成分のひとつですから、気にしないのだと思います。またそもそも、問題になるような量でもありませんし。灯油は灯油で決まったタンクを使えば他とまざることはありません。 また、本当に希にですが、油の中で生物的作用で変質を起こしてしまうことがあるそうです。ガムをかんだ後を薄くのばしたようなものが油の中に発生します。そのときは徹底的に洗うと聞きます。 ローリーの上部にある角は車体が横転したときに、危険な回転を止めるための装置です。移動タンクは消防法により、検査が義務付けられており、「危」のマークや表示板も消防法にり設置が義務付けられたものです。 ちなみに、もし混タミ(混油)事故を起こせば、少なくとも大きな看板の上がってるところは、たとえレギュラーにハイオクを混ぜても、運転手さんは即クビだそうです。町中でよく見る大きなローリーの場合、運転手さんは、乙(丙)種4類危険物取扱者と大型自動車の資格が必要です。(乙種は他人の作業を監督できますが、丙種は自分が決められた危険物を取り扱うのみ。)
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#1の方の補足のような内容ですが、石油類などのような多少の混入を許されるもの以外のタンクローリーでは、タンクの建造時からタンクの廃棄時まで別の種類の液体を運ぶことは稀です。通常決められた物ののみの運搬に用いられ混載することもあまりありません。また、通常石油類の運搬に用いられる場合でも。油種の変更などがそれほど頻繁に行われることは無いでしょう。元々ガソリン・軽油・灯油などと分類されていますが、ガソリンという物質や軽油という物質は存在せず、どちらも原油に含まれる成分の混合物で、決して純粋な一種類の物質ではありません。ここでPPMオーダーの混合があってもまったく問題にならないでしょう。 それから単一の液体を運ぶローリーでも内部には細かな仕切りが設けられています。たとえば水を運ぶローリーには水以外積みませんが、内部はいくつかの部屋に分けられ、それぞれの部屋をつなぐ通路をつけてあります。これは車が加速や減速などの挙動したときに、内部の液体がひとつの大きな塊となって大きな慣性モーメントを生み出すのを防ぐためです。たとえば10t積みのローリーが急停車しようとしたときに、何の対策も立てていない(仕切りが無い)タンクでは内部の10tの水がタンク内で一気に前方に押し寄せ、安全な運行の妨げになります。そこで内部に仕切りを設け仕切り同士の間の液体の移動に抵抗を与えているのです。