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出生前診断の倫理性と、実施者が医師会を追われた理由
出生前診断について習ったのですが、これは倫理的にどうなのでしょうか?倫理の団体などは障害者排除となり反対していますが、育てる母親に精神的経済的不安、妊娠中の不安によるストレスを考えると、遺伝病の保持者の場合のみ認めても良い、ただし、本当にその理由なのかを十分見極めるべきであるという意見は正しいのでしょうか? また、これについて以前、医師会を追われたのは、性別診断をしたからでしょうか?
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まず、正しい・正しくないというのは、そぐわないと思います。答えなんてありません。我々が選んでいくことなのです。もっと端的に言えば、出生前診断を許す社会と許さない社会、あなたは将来どちらに住みたいか、自分の子供をどちらの世界に住まわせたいか、ということです。社会の一員である以上、例え大多数がどちらかに流れたとしても、あなたは賛成・反対する権利を有します。自分の中で決めていい問題なのです。 倫理には、色々な問題が絡んできます。 (1)宗教的な問題 特に、欧米などでは、キリスト教の影響(神から与えられた体を操作してはいけない)で、宗教的な理由から反対する人も多いようです。 ただ、日本においては、 (2)障害者差別につながる という理由が大きいでしょう。 出生前診断は、さまざまな問題を含んでいます。もし出生前診断で、生む・生まないを決めてしまうと、子供に病気が発生する・しないが、親がどのような立場にあるかで決まることになります。 例えば、出生前診断に高い費用がかかったり、少ない病院でしかやっていないとしたら、金持ちは遺伝病が予防できて、貧乏な人は出生前診断ができないという状況が生まれるでしょう。すると、xxという病気は、貧乏人特有の病気、という新たな差別要因が生まれてしまいます。 宗教でも同じです。仮に出生前診断がすべての親が無料で受けられたとしても、宗教上の理由から診断そのものを断る親御さんも、必ずいるでしょう。そうなると、xxという遺伝病は、yyという宗教特有の病気ということになりかねません。
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- inoge
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SクリニックのN医師が除名されたのは医師会ではなく産婦人科学会です。この問題は医師すべてが関与する問題というよりは、産科特有のものだと思います。 経過の詳細についてはこちら↓
お礼
みなさんありがとうございました。