こんばんは。自己満足的に私にも答えさせて下さい。
日本国憲法は第19条で「思想及び良心の自由は、これを侵してはならない。」と定めていて、つまり学校の道徳教育はこれに抵触するのではないか、という議論がある、という問題ですよね。うろ覚えですが、いろいろな解釈があります。
1)子どもは未成熟だから、将来の良心の自由の前提として、学校教育の場では「正しい」道徳を押しつけていいのだ、それが教育だ、とする考え方。この考え方に立てば、なんでも押しつけられるし、素直に教えを信じない生徒を「非国民」とか「人でなし」とかいって叱りつけてもいい(という人もいる)。
2)学校の道徳は、すべての人間にとって最低限共通の約束事を教えているのであって、それは個人の良心に踏み込んでいるわけではない、とする考え方。普遍道徳主義、と呼ぶことができるかも。
3)学校の道徳は、世の中にあるいろいろな「正しさ」を情報として例示しているだけであって、個人の内面に強制的に浸透させようとしているわけではない、とする考え方。
色分けすれば、1)がコンサバ、2)3)がリベラルと言えるでしょう。どの立場をとるにしても、「誰が内容を決定するのか」という問題が残ります(っていうか、これが最重要かも)。なお、中学校までは「道徳」の時間は週1時間あります。時間割から消えるのは高校だけだと思います。
お礼
ありがとうございます。大変良く理解できました。 道徳といっても。難しいんですね。 でも。教えられる子供たちは大変ですね。