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なぜ雄(男)、雌(女)に分かれているのか
すごく素朴というか、答えの幅が広い質問だとは思うのですが、少し気になりました。 生物が雄と雌に分かれたのは何故でしょうか? 生殖のためだというのは分かりますが、生物のなかには雌雄同体のものもいますし、雌雄同体のほうが繁殖しやすいのではないかと思います。 自分以外の人の考えも知りたいと思いましたので、正確な答えでなくてもかまいません。 よろしくお願いします。
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> 生物が雄と雌に分かれたのは何故でしょうか? 端的に言えば、他の個体と遺伝子をミックスして子供を作るためではないでしょうか。そうすることで多様性を獲得できる。 雌雄同体の方が交配相手を探す手間を省けるので繁殖効率は高いです。 自分のコピーを増やす、という生命の本質的な目的に対しては、雌雄同体の方が成功していると言えるかもしれません。しかし、雌雄同体でなおかつ自家繁殖の場合などは、遺伝的な多様性が小さくなります。 これに対し雌雄異体の場合は、世代を重ねるごとに他個体と遺伝子をミックスできるので多様性が広がります。繁殖効率は雌雄同体の方が高いですが、進化や環境適応などの面で考えると、多様性の広い雌雄異体の方が有利です。 ただし、雌雄同体であっても他個体と交配する種はいます。
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- luune21
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みなさんが書かれている生存・進化のための多様性以外で1点補足させてください。#6さんの(2)の解説になるかもしれません? まず前提として >生物が雄と雌に分かれたのは何故でしょうか? ではなくて、 理由があって分かれたのではなく、分かれて何が良かったのか?ですね。進化ですから。 だとすると、性の「子育ての能力アップ」「役割分担」による意義も重要です。 たとえば、 ・進化につれて、どんどん未熟化する誕生時の子供の世話。--エサをたくさん食べる鳥(多分恐竜も)の子供のために雄雌両方でエサを運べるなど、能力アップ、 ・進化につれて、長期化する妊娠期間における雌への生活保障 特に直立歩行する種^^;では出産の負荷も(命にかかわるほど)大きくなっており、更に保障が必要、 といったことがあげられます。
- 24blackbirds
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遺伝子を混ぜ合わせる方が環境の変化に適応的で有利、という点は、ここまでの回答者様の答でご理解いただけたと思います。で、なぜ性が2つしかないか、も問題でしょうね。接合で遺伝子を交換する原生動物ではもっと多くの性が存在することが知られています。多細胞の生物になると、配偶子が大きい性と小さい性(卵、精子、あるいは大胞子、小胞子など)の二つに整理するのが合理的だったからでは?配偶子の移動能力が高く、大量生産も可能な性(オス)と、配偶子にたくさんの栄養を与える性(メス)と。
お礼
性が雄と雌以外にも存在することは知りませんでした。 アドバイスありがとうございました。
- 2531kbps
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#5補足: (1) 自己増殖が遺伝的進化に不利で、有性生殖が遺伝的進化に有利である。 (2) 社会的・野性的に生き残るために雄雌区別がある方が生き残りやすかった。 の2つの理由ということです。 (1)はすでに分かっているので、加えて(2)があるのがポイントです。
- 2531kbps
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おそらく、雌雄同体だと、その個体がオスならメスの部分が、その個体がメスならオスの部分が無駄だからでしょう。 どんな理由かは不明だけど、オスの特徴(役割)とメスの特徴(役割)を別けた方が総合的に有利だったのではないか。 カタツムリは雌雄同体で、2個体が出会ったときにどっちが雄になるか雌になるか決まるそうです。 (この場合は両親の遺伝子を持った子孫が残りますね) つまり、自己増殖が不利と言うよりも、生まれてから死ぬまでの雄雌の役割分担の効率性が効いた結果だと思います。
お礼
生まれつき雌雄が分かれていたほうが効率的に増殖が可能だから、ということですね。 カタツムリの例は初耳でした。 ご回答ありがとうございました。
- geneticist12
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進化生物学は専門ではないのですが、以前、類似の質問に回答しました。参考になるでしょうか。 http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=1417569
お礼
質問こそ違えど、求めている回答は私の質問の回答と近かったので参考になりました。 ご回答ありがとうございます。
- info22
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雌雄同体で自身で繁殖することは、染色体の交配がなく、進化が出来ません。 クローン増殖と同じになり、遺伝情報に欠陥が出来たばあい、自己増殖では遺伝情報の修復の機会がなくなります。 したがって、進化がない、遺伝情報が修復できない種は環境変化に適応できず、生存競争に勝ち残れず、自身の欠陥を修復も出来ず、種として絶滅してしまうことになります。 劣悪な環境化の生存競争のない、環境変化もない海底火山の噴出し口や深海では進化もすることもなく生存していく場合もありえますが、通常の競争社会では種として何万世代にわたっては生存していけなくなるのです。 進化のきっかけの1つの方法が雄と雌が分かれることだったというわけで、雌雄分かれている生物の方が地球上では勝ち残っているわけです。 このことが将来種として生き残れるかは、保証されているわけではありません。 人間の進化とエイズウイルスの進化のスピードは30年:数秒の差があります。人間は科学でウイルスに何とか対応していますが、ウイルスの進化スピードにはかなわないかもしれません。
お礼
環境変化に対応して進化するためにも、雌雄は分かれたほうが生き残りやすくなるのですね。 とても納得できる回答でした。 ありがとうございます。
- massie
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雌雄同体だと同じ遺伝子の子孫しか作ることができません。天変地異があったとき、同じような個体しかいないとその種は絶滅してしまいます。ところが雌雄が別の体になっていると、少しずつ組み合わせの違う子孫ができていきます。それが繰り返されると遺伝子の組み合わせは無限となるので、何かあったときも、その条件に強い個体がいてその種は絶滅をまぬがれることができるというわけです。
- ipa222
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全く同一のコピーではまずいので、雄と雌ができて、似ているけど違う個体を作る仕組みが出来ました。 雌雄同体は、雌雄別の特別バージョンだと思うのですが、やはりそれぞれ専業のほうが効率がいいからなのではないでしょうか? 特に、出産機能によって体の構造が大きく変わってきますので、大型の生命体であるほど、別のほうがいいと思います。 もしも人間が雌雄同体であれば、全員出産機能があるわけですから、全員生理があり、実際に出産をすることを前提に体をつくることになります。当然雄としての機能が曖昧になりますので、非常に非効率だと思います。
お礼
人間に例えてみると、繁殖の効率性についてとてもよく分かりました。 分かりやすいご回答をありがとうございました。
お礼
確かに動物は専業の役割があったほうが子育てはしやすいのかも知れませんね。 例も挙げて下さり、ありがとうございます。