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製作プロダクションについて

番組のVTR編集とは具体的にはどのような仕事をするのでしょうか? テロップとか入れたりですか? 司会者が「ご覧下さい」と振った時に、流れる映像を繋ぎ合わせたりすることでしょうか? 宜しくお願いします。

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回答No.1

こんにちは。元・TVディレクターです。 テロップ入れは普通最後の段階ですね。 VTR編集のおおまかな流れは、 (1)膨大な素材テープ(持ち時間3分のVTRに1時間カメラを回すなんてのはザラです)にどのような映像があるか、使えそうなカットはどれか、インタビューはどの部分を使うか…など、全部の映像を見てメモなどをとる。必要な資料映像なども出しておく。 (2)構成表に沿って映像をつないでみる。(粗い編集=“粗編”といいます) (3)粗編の段階では持ち時間より長いのが普通。どこを生かしてどこを落とすかを考えながら2編、3編と繰り返していく。 (4)必要に応じて、あるカットをスローにしたり、ワイプや2画面などの画面加工を行う。どうしても撮ってきた映像で足りなければ静止画(電子画像)を作って補ったり、 (5)目標の尺(時間)になったら、コメントを練り直す(構成表に書かれたコメントはあくまでも仮のもの。実際にできた映像に合わせて作り直します)。効果音が必要なら、できたVを音響効果さんに見せて映像にあった音を探してもらう。 (6)コメントと効果音が決まったら音入れ。ここでも細かく手直しが入ります。同時進行でテロップ発注。 (7)音入れが終わったらテロップを入れて完成 以上は、報道系番組の制作手順です。台本がしっかりしているドラマやスタジオ番組などはこの限りではありません。 現場を離れて5年ほど経ちますが、デジタルビデオテープが普及して、編集したあとの「塗り絵(繰り返し編集して画質が劣化した場合、素材から同じカットの部分を切り出して編集し直す)」が不要になったり、ハイビジョン化が進んでいたり、テープではなく、素材をハードディスクにぶち込んで編集する「ノンリニア編集」なんかも普及しているようです。 司会者が「ご覧ください」と気軽に言っているインサートVも、制作者の気が遠くなるような手間がかかっていることを念頭において番組を見ると、また違った見方ができるのではないでしょうか?

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