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どうして“キス”にも様々な言い方があるの?どんな使い分けがあるの?

『キス』にも色々な言い方がありますよね。 『接吻』とか『くちづけ』とか『チュー』くらいでしょうか。 どうしてこんなに言い方があるのでしょうか? 意味はどれもキスですよね。 この四つはどう使い分けがあるのでしょうか? 年齢でしょうか? 例えばチューが10代前半までとかキスやくちづけは20代くらいまでで接吻は結婚する年齢。 いまいち分からないので、説明できる人は教えて下さい。

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  • kneissl
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回答No.3

日本にはやまと言葉(和語)、漢語、外来語の主に三種が混合し、それらが混じって混成語などが存在します。 例えば、「宿」(やまと言葉)「旅館」(漢語)「ホテル」(外来語)はそれぞれ「旅先などで、人が金銭を支払い、寝泊りをするところ」という意味ですが、イメージ喚起という点で、それぞれが持ってるニュアンスは微妙に違いますね。すごく豪華な建物を「宿」とは言いませんし、日本建築風の建物を「ホテル」とも言いません。それに、大理石でできたお風呂やプールがついた宿泊施設を「旅館」といわないように、それぞれ元来の意味は一緒でも、使われる場面、イメージによって、多少の差は出てくるわけです。 「飯(めし)」「御飯(ごはん)」「ライス」でも、茶碗に盛って出てくるか、皿に盛って出てくるか、あるいはイメージとしてぞんざいな言い方かそうでないか、といった点に違いがあるわけです。また「飯(めし)」や「御飯(ごはん)」は「一回分の食事」を指して使うこともできる、という違いもあります。 では、「キス」に関してはどうでしょうか。 語種の観点から見ると、「くちづけ(やまと言葉)」「接吻(漢語)」「キス(外来語)」と区分ができ、さらに「チュー」は近年できた俗語で、擬音から派生した語とも見れます。 それでもイメージ喚起という点ではどうかと言うと、「くちづけ」というと軽いソフトなもので、舌を絡ませるというイメージはあまりありませんね。「接吻」はそれよりも重いイメージはありますが、大人びた印象、あるいは古風な印象を与えます。「キス」になると、現代的、しかも濃厚なものからソフトなものまで幅広く解釈でき、おしゃれな感じがします。「チュー」はどうかというと、少し子どもっぽく、軽微な印象を与えます。 このように、語それぞれは似通った意味でも、どんなイメージを与えるかにおいて、それぞれの違いがあるわけです。明確な線引きがあるわけではありませんが、友達と会話をしていて、「昨日、彼氏と接吻しちゃった」というとやっぱり違和感がある。個人差が反映される語選択というのもありますが、それでもある程度の普遍的な共通理解は存在するように感じます。 語が三つ存在すれば、まったく同じということはありません。どれほど似ていても、語が三つ存在するには、その三つが存在する意味があるのです。意味のない語などありえませんから、そういった点を考慮しながら、いろんな語を見ていくと、語それぞれの違いが発見できて、楽しいこともありますね。

noname#13550
質問者

お礼

詳しいご回答有難う御座います。 色々と複雑な過程があるのですね。 勉強になります。

その他の回答 (2)

回答No.2

 kissに相当する日本語がなかったので(江戸時代は「口を吸う」というのが一般的だったらしいが、猥本に出てくるくらい)、試行錯誤して翻訳しているうちにいろいろできてしまったようです。  明治からあるのが接吻(吻は口先)と口づけ。接吻は漢文口調のとき、口づけは和文口調のときつかったようですが、口づけのほうが割とはやくから古めかしい言回しとうけとられるようになったのに対して、接吻は戦後のある時期まで現役の言葉であったようです。ただし戦前は「接吻」という言葉でさえ猥褻であるとして検閲の対象になったことがあります(菊池寛の「第二の接吻」という小説が検閲に引っかかって「第二の××」と伏字で発表されると、この「第二の××」という言回し自体が流行語になったそうです)。  チューは俗語で、接吻や口づけという言回しがなんだか大時代で古めかしすぎる、実感がない、というところから使われはじめたものです。これは戦後もずいぶん後になってから。  ちなみに寄席の隠語では「おさしみ」というそうです。食感?でしょうね。

noname#13550
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 色々と勉強になりました。 参考にもなりました。

noname#37852
noname#37852
回答No.1

>この四つはどう使い分けがあるのでしょうか? 年齢でしょうか? 例えばチューが10代前半までとかキスやくちづけは20代くらいまでで接吻は結婚する年齢。 接吻というのは、古風な言い方です。 キスなんて言い方をしなかった(Kissが日本語になってなかった)時代の文学など見ると「接吻」となっています。 「くちづけ」も文学的ですね。 違いは、年齢でなくて、時代だと思います。 チューは、なんでしょうね、スラング(俗語)?

noname#13550
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 接吻は古風な言い方ですのね、確かにあまり聞かないですね。 違いは時代ですね、言われてみれば納得です。 これに限らず昔と今では随分言い方も変わったでしょうから。 参考になりました。

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