(その内容が「燦然と輝くか?悲惨で、汚点を残すか?」の差はありますが)商社(or流通業者)の栄枯盛衰や、商取引に欠かせぬシステム(複式簿記の発案)etcから、織り成されている歴史が「商業史」と言えそうです。
一例として「30余年前の、安宅産業が放漫経営が祟り、伊藤忠商事に吸収合併され、跡形もなく消え去った事」や、「昨今のダイエーの経営危機」等が負と言う面から、商業史を飾っている、と言えるでしょう。
他方、経済史の方は(大方の場合「商業史」を内包しますが、その他に)第一次&第二次産業での出来事や「ケインズ革命」に代表される経済理論の成立ち等・・も当然含まれてきます。
ですから、「ダイエーの経営危機」は商業史上での負のトピックであり、且つ、経済史上での負のそれ、となるのです。
これに対して、三菱バス・トラックのクレーム隠し等は負のトピックには変りありませんが、製造業の世界での出来事ですから、経済史上でのそれの範疇で収まると言える訳です。