絶対圧で表すか、それともゲージ圧で表すかで異なります。
絶対圧は、完全真空状態を0とします。1気圧(atm)=760Torr=0.1MPa ですが、これよりも下、つまり、負圧の場合には、0.01atm = 0.76Torr とか、もっと低い場合には 1×10^(-5) (=1×10の-5乗)Torr などと、小数点を使って表現します。
これに対し、ゲージ圧は、大気圧を0とします。したがって、負圧、すなわち大気圧より圧力が低い状態では、値は-(マイナス)となります。化学プラントでよく使われるダイヤルゲージ式の圧力計はほとんどゲージ圧を示すもので、「0」の目盛りより左の数値は-になっています。こいつを配管からバラすと、実際は大気圧がかかっているにも関わらず、針は0を指します。
絶対圧=ゲージ圧+大気圧
という関係があり、絶対圧の最低値は0で、大気圧はほとんど 1atm(=760Torr=0.1MPa) ですから、ゲージ圧の最低値はだいたい -1atm(-760Torr、-0.1MPa)です。 このため、ゲージ圧を表示する圧力計は、-1atm(-760Torr、-0.1MPa)よりも下の値を示すことはありません。