> 一連の費用に関して、通常の商いと同じように事前に見積書みたいなものは提出させるのは可能なのでしょうか?それとも弁理士側の請求書を待って、その通りの金額を払うのが慣例なのでしょうか?
stepwgn0528さんの会社でその特許事務所を利用するのが初めてということでしたら、どれぐらいの料金がかかるものなのかを遠慮なく問い合わせればいいでしょうが、過去に何度もその事務所を利用して出願しているのであれば、先に社内の方に聞いた方がいいですよ。先に特許事務所に聞くと、口には出さないものの、「今度の担当者、今さら何を言ってるの?」と思われるのがオチです。(だからと言って手抜き仕事をするということは考えられませんが。)
> こちらとしては、内訳書みたいなものを事前に提出してもらったほうが良いのですが・・・
お気持ちはわからないでもありませんが、一連の費用というものは、請求項の数に依っても変わってきますし、その発明の技術レベルや明細書の書き方に依っても変わってきます。
請求項の数が1つしかなければ、審査請求費用及び登録料(これらは特許庁に支払うお金です)が安くなります。しかし、後々のことを考えたら、請求項の数を極端に少なくすることはお薦めできません。(その理由は特許事務所の方にお聞きください。)
また、審査請求した後に拒絶理由が来れば、それに対する応答(意見書・補正書)を作成する費用がかかります。また、意見書における主張で審査官を納得させることができずに拒絶査定不服審判請求をしなければならなくなれば、さらに多額の審判請求料金が必要になります。審判請求理由なしの審決が下って審決取消し訴訟まで行けば、さらに訴訟費用がかかることもあります。これらについては、発明の技術レベル次第であることに加えて担当審査官・審判官次第の部分もあって、特許事務所の人間には審査の先行きを読むことはできませんので、残念ながら正確な見積もりを出すことは不可能です。
逆に、全く拒絶理由通知が来ないほど高レベルの出願(技術内容及び明細書の完成度)であれば、安く上がります。(あとは登録料を支払い、特許事務所に成功報酬を支払うだけです。)
ちなみに、特許庁に支払う料金は、以下の通りです。
出願料 16,000円
出願審査請求 168,600円+(請求項の数×4,000円)
特許料(平成16年4月1日以降に審査請求を行う出願)
・第1年から第3年まで毎年 2,600円に1請求項につき 200円を加えた額
・第4年から第6年まで毎年 8,100円に1請求項につき 600円を加えた額
・第7年から第9年まで毎年 24,300円に1請求項につき 1,900円を加えた額
・第10年から第25年まで毎年 81,200円に1請求項につき 6,400円を加えた額
審判請求 49,500円+(請求項の数× 5,500円)
お礼
詳細に回答いただき、感謝致します。 ひとつ、ひとつ確認しながら納得できるようなやり取りをしたいと思います。 取り急ぎ、お礼申し上げます。