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鯨統一郎の「九つの殺人メルヘン」で
鯨統一郎の「九つの殺人メルヘン」で、9つの話の最後に必ず 「なんだか表にねずみの鳴き声が聞こえたぜ」 というマスターのせりふが出てきます。 これ、いったい何でしょうか? ・何かのメルヘン・物語から? ・どこかのミステリーから? ・なにかの暗示? 推測や感想ではなく「正解」をご存知の方、あるいは推測でも説得力があり「これが正解だろう」と自信を持っていえる方、教えてください。
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- tkr1977
- ベストアンサー率20% (80/395)
こんにちわ。 ご質問内容を見て、探してみました。 巻末の「主要参考書籍」を確認したところ、紹介されていそうな作品が「メルヘンの深層」(森義信著/講談社現代新書)ぐらいですねぇ。。。 その上で、鯨氏の「新解釈」かとも考えましたが、ネットで色々調べてみました。 が、直接的な学説を紹介しているサイトには出会うことが出来ませんでした。 その上で、自分なりの理解と言いますか、調べてみた過程で閃いたと言いますか、一つの仮説として以下展開します。 【ヨーロッパとネズミの関係】 ヨーロッパは6世紀、14世紀-17世紀、19世紀と有史以来何度かペストが大流行しています。 その大流行によってヨーロッパの人口は大激減しました。 このペストの病原菌(ペスト菌)をまき散らしていたのがネズミです。 「なんだか表にねずみの鳴き声が聞こえたぜ。今日はもう店じまいだ」 つまり、「なんだか表に(ペストを運んでくる)ねずみの鳴き声が聞こえたぜ。(ネズミに噛まれてペストにかかると死んでしまうし、そんなネズミがウロウロしているのなら商売にならないから)今日はもう店じまいだ。」 って解釈はどうでしょうか。
- ungaikyou
- ベストアンサー率46% (132/284)
グリム童話はもともとドイツ方面の昔話に端を発しますが、どこの昔話にも「話の終わり」を示すお決まりの言葉というものがあります。日本で言えば「どっとはらい」とか「とっぴんぱらりのぷう」とかいう奴です。 グリム童話にも、そんな感じの締めの言葉というものがあるんです。「ほら、外を大きなねずみが通る。それを捕まえた者は誰でも、ねずみの皮で頭巾を作ってかまわないよ」みたいな感じの言葉です(うろ覚えにつき、正確ではありません)。 恐らく、マスターの台詞はそこらへんを踏まえているものだと思われます。
お礼
お答え、ありがとうございます。 恐らく回答はつかないだろう、と思っていたところに、これほどすばやくお返事をいただけて驚いています。 (以下補足へ)
補足
さて、その「決まり文句」ということについては、理解していたのですが、果たしてそれが「どこからきたものか」というのが質問の主旨であります。 ということで、具体的にどこからこの決まり文句がきたのか、作者は何を基に書いたのか、ということを知りたいと思っています。 はたまた、そういった決まり文句を書くことでメルヘンを強調したいという意図であり、完全な作者のオリジナルのフレーズである、ということもできるかもしれませんね。
お礼
回答ありがとうございました。