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クラウンエーテル
ある化学の本を読んでいてホストーゲストという言葉が出てきたんですが、ホストーゲスト化学がとはいったい何なのでしょうか。 クラウンエーテルはイオンセンサに使われると調べて分かったのですが、どのような機械に利用するのですか。
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クラウンエーテルの構造はご存知でしょうか? その名のとおり王冠の形をしています。 王冠状というかリング状というかドーナツ状というか輪の形をしていますので中に他のもの包み込むことができます。 包む方がホスト、包まれるほうがゲストと呼ばれます。 こういった物質を扱っている化学がホスト-ゲスト化学です。 クラウンエーテルは炭素と酸素からできていて輪の内側に酸素分子が配置されていて全体として輪の中はマイナスの電荷を帯びています。 ホストの輪の中がマイナスですからプラスのゲストを迎え入れることができます。 そこでプラス電荷の金属イオンなどを感知してセンサーとして応用も可能ですが(金属イオンを取り込んだら色が変わるとかいった加工も可能です)、 機械に利用するといった大規模なものはまだないのではないでしょうか? あったらごめんなさい。実験室レベルの段階だと思います。コスト的にあんまりメリットがないのではないかと…。 身近なホスト-ゲストといえばシクロデキストリンでしょうか。 これはブドウ糖分子が6~8個集まってドーナツ形状なのですが食品に「環状オリゴ糖」という表示で使われています。 輪の中に香料を取り込んで香りを保持したり、苦味物質を取り込んで苦味を抑えたり、といった風に。 なかなか面白いので有機化学とか物理化学とかを学ぶ機会があったらおすすめですよ。
お礼
分かりやすい回答をどうもありがとうございました。 ホストーゲスト化学…なかなか興味深い内容ですvvもう少し色々な本をよんで勉強してみます。 それにしても最初にクラウンエーテルを発見した人はすごいひとですねvv