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"entire tapestry unravels
It's a wonderful lifeという映画のビデオについてあるサイトで紹介されていて、下のような説明文がありました。 Heartbreaking and heartwarming, funny and poignant, Life is in fact an epic saga: the biography of an archetypal American, from birth through mid-life crisis to the beginnings of wisdom. It's a rich, complex tapestry, interweaving a single life with those of everyone who comes in contact with it -- and reminding us that if you pull a single thread, the entire tapestry unravels. 人生は心やぶれることも心温まることもあり、楽しいこともつらいこともある、まさに壮大な物語だ・・・・・・と続いていて、tapestryを例えに用いています。人生をtapestryに例えるのはなんとなくわかるのですが、最後のif you pull a single thread, the entire tapestry unravelsの意味が掴めないのです。直訳すると「糸を1本引いたら、タペストリー全部がほどけてしまう」ということになると思うのですが、実際は何が言いたいのでしょう?どなたか教えてください。よろしくお願いします。 この続きの文は Life is not, however, the simple story it appears on the surface. It is filled with ambiguity and unsettling ideas. It's a romantic comedy about suicide, for instance, and "bankruptcy and scandal and prison." It's a tragedy about a good man's unjust undoing. Even its intended message -- "Count your blessings" -- insinuates a sobering, cautionary coda as the end of the sentence: "...because things could be worse." です。
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BiHoo さん、お久しぶりです。少し書いて見ましたので、よろしかったら参考の一つにしてください。 元のサイトが見つかりましたので、そちらで全文を一通り読んで見ました。この方自身の文章が、タペストリーのような文章だと思います。最後まで読んで見て感じたことは、この方は、"Life"について二つの視点を提示されているということです。一つは、冒頭に引用されているJohn Lennon の言葉、"Life is what happens while you're busy making other plans." (「人生とは、夢中になって他の計画を立てている時に起こるもう一つの出来事のことだ」と訳して見ました) もう一つは、最後で引用されている Frank Capra 監督の言葉、 "People are seeking spiritual and moral reassurance," 。 つまり、計画通り、絵に描いたとおりたがわず実現されるものではなく、出会う人々、偶然の出来事、出会った景色など…無数の偶然の織り上げるものが実際の人生だということ。だから、この映画の運命のように、期待したアカデミー賞は逃したが、あるクリスマスに気がつくと、アメリカ中の人々がこの映画を見るようになっていたと、期待をしていなかったそれ以上の受け入れられ方をすることになっていたというエピソードがLennon の言葉とも重なってきます。American dream についても語られていますよね。本当のAmerican dream (or valuesr )は何かという主旨の問いも立てられていると思います。"spiritual and moral reassurance" という言葉に余韻が出てくるように感じました。 tapestry の比喩は美しい比喩で、西洋古来の物語や伝記を織り上げた「絵」という側面と、「糸が織りなす」という二重の意味で効いています。Lennon の言葉から連想して、無数の偶然が織り込まれて、一つの物語がつむぎだされることを思えば、一本の糸、つまり一人の人の存在・行い、偶然の出来事、たまたま飛んできた一羽の鳥、何か一つでも欠ければ全く別の物語になっていたかもしれない。そのような比喩だと思います。ですから、#1さんの書かれているとおりだと思いますが、比喩としてもっと広い意味かもしれないと思います。 http://images.google.co.jp/images?q=tapestry&hl=ja&lr=&start=120&sa=N タペストリーの比喩はこの映画を表現するのに、十分な効果を挙げていると思いますが、一方で「絵がら」という面では、たとえ美しい叙事詩として見えても、そのように見えているだけのものではなく、もっと両義的な複雑なものを含んでいると、さらに内容へ突っ込んでいくのが続く段落ですよね。 あげられている段落を含め、三段落ほど訳してみましたので、よろしければ参照してください(細かいところでもしかすると読み違えがあるかもしれませんが)。訳文について不明な点があれば、よろしければまた補足して下さい。 * 胸を引き裂かれる思いをさせ、また心温まる思いもさせてくれる、笑いをさそい、また時として辛辣でもある。「(素晴らしき哉、)人生!」は実際、壮大な叙事詩だ:つまり、一人の典型的アメリカ人の、誕生から、人生半ばの危機を通って知恵を得始めるまでを描いた一代記なのだ。それは、厚い、手の込んだ綴れ織りであり、一つの人生を、そこにかかわって来るすべての人の人生とともに絵柄に織り込んでいる――そして、もし一本の糸をそこから抜き取れば、綴れ織りの一切がほどけてしまう事実を思い起こさせもする。 「人生!」は、だが、表面上に見えているようなそれほど単純な物語ではない。どちらの意味とも取れる曖昧さや、人々を落ち着かぬ気持ちにさせる考えに満ち満ちている。例えば、この物語は、自殺それに「破産・醜聞・牢獄」についての、胸のときめくコメディーだ。また、ある良識ある男のおかすとんちんかんな失策についての悲劇でもある。さらに、この映画の主眼となっているメッセージ「恵まれていることの数を数えなさい」すら、文の末尾に次のような、酔いを醒ます警告的な結びをさりげなく付け加えている:「…なぜなら、もっとひどいことにもなりうるのだからね」。 社会への言明としては、この映画は、アメリカ人にとって第一の逆説を提起しているのだ:つまり、私たちの誰もが自分に与えられたものをより良くしようともがいているために、最ものどかな、アメリカ人にとって理想的な生活を送っていることでさえ、どこかわたしたちを満たされぬ気持ちの中に取り残してしまうことがあるということだ――もっと持ちたい、もっといろいろなことをやりたい、ひとかどのものになりたいと切望するあまりに失望感を味わって。ジョージ・ベイリーは、アメリカを映す鏡なのだ:半世紀という大きな隔たりを超えてさえ、私たちはなお彼を見てそこに私たち自身の姿を見出すことができる――そして私たちの本質的なディレンマも。「ジョージ・ベイリー」はついに、20世紀アメリカ文化の中の伝説的人物になった。彼と彼の試みに私たち自らを重ね合わせてみることで、私たち自身の素晴らしくもあり、最悪でもある人生の映り絵を見ることができる――そしておそらくは、アメリカにおける本当の価値についてのいくばくかの洞察をも得られることだろう。
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現実とフィクションはパラレルだってことですね。
- tjhiroko
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タペストリーはタペストリーでも、手の込んだ豪華な模様のものといってますよね。その人と接触のあったすべての人の人生も、模様として織り込まれていると。 だから、「一本の糸」というのはつまり縁あってその人の人生に関わった人の人生のことで、その誰かさんの部分を主人公の人生からすっぽり抜いてしまったら、人生の展開はまったく別のものになることもありますよね。 それが「糸を一本抜くとタペストリー全体がほどけてしまう」ということだと思います。 つまり、さまざまな人の人生模様が織り込まれて長い年月をかけてできあがったタペストリーですから、関わった人すべてがその人の生涯には欠かせないものだ、ということではないでしょうか。
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丁寧なご説明ありがとうございました。タペストリーと人生がなかなか一致しなかったのですが、よくわかりました。
お礼
fieldsさん、こちらこそお久しぶりです。いつもながら丁寧でわかりやすい解説をありがとうございました。タペストリー自体に深い意味があったのですねぇ。なんとなく普通に「糸を抜いたらほどける」だからどうなの?という思考回路で停滞していました。全体として比喩に目を向けないといけませんね。本当にありがとうございました。