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こぶとりじいさん
今回もまた言語ネタで質問させてもらいます。 こぶとりじいさん、って、こぶを取られるんだから、「こぶとられじいさん」が厳密には正しいのでは。 なぜこぶとりじいさん?
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私も、masmas さんがおっしゃるように「語呂」の「日本語では実際には受動態で行なわれていることでも能動態で言うこと」の問題とが関わっていると思います。 この問題に関しては「こぶとられじいさん」だけでなく「舌切られ雀」も合わせて、インターネット以前の時代から話題になっていて、どこかで読んだ記憶があります。 そこに挙げてあった例ですが、『エエご新造さんへ、おかみさんへ、お富さんへ、ヤサ、コレお富、久しぶりだなぁ』のセリフで有名な、歌舞伎の「切られ与三(よさ)」(http://www.ffortune.net/social/seso/nihon-edo/kirare-yosa.htm が参考になります。)は、この逆の例ですね。 この話では、主人公・与三郎が刀で切られますが、題名は受動態のままです。「切り与三」では語呂だけでなく意味もなんか変に感じますよね。 「こぶとり」「舌切り」に関しては、もちろん「厳密には」というなら、「こぶとられ」「舌切られ」が正しいのでしょう。確かにおじいさんや雀を主体として考えれば受動態がふさわしいわけですが、「鬼によってこぶをとったおじいさん」「おばあさんが舌をきった雀」というようなとらえ方もできそうに思います。 それから、たとえばコロッケに付いて考えた場合、コロッケを主体として考えれば「揚げられたてのコロッケ」のはずですが、「揚げたてのコロッケ」ですよね。 コロッケは生き物じゃないから、というならば、「飼われ犬」「捨てられ猫」とは言わずに「飼い犬」「捨て猫」であることから考えても、こういう言い方は日本語によくある表現といえるのではないでしょうか。
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それは、おじいさんが少し太っていたからです。というのは嘘ですが、(もうすでにalbracさんが書いている)文法に捕らわれて「こぶ取られ爺さん」としたら語呂が悪いでしょう。いずれにしても物語を読まなければ内容がわからないなら、語呂のいい言い方の方が普及しやすいでしょう。だから長い年月を経て「こぶとり爺さん」という名称になったのでしょう。推測ですが。 また日本語では実際には受動態で行なわれていることでも能動態で言うことってよくありますよね。 例えば、「昨日、歯医者で虫歯を抜いた。」なんて平気で言いますし、おかしくないですよね。でも実際には「昨日、歯医者で虫歯を抜かれた。」というのが現実ですし、文法上も正しいですよね。
お礼
ありがとうございます。 言いやすさ、としては「こぶとり」の方が楽ですね。「竹取物語」なんてのもありますから、語呂がいいといえばいいですね。 「昨日、歯医者をして虫歯を抜かせしむ」・・文語と口語の問題もあるのかもしれませんね。口語は楽に楽にと動く傾向がありますから。物語は書くものではなく、話すものですから、「こぶとられ」じゃなくなってくるのも致し方ないことかもしれません。
- masamasa_37
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このお話って,「こぶ」をとられたお爺さんの「こぶ」を最後にもらって,「こぶ」が二つになった欲張り爺さんを指して,こぶとり爺さん(人の「こぶ」まで取った)なのでは・・・。 小さい頃に読んだ絵本の絵が楽しかったのを思い出しました。ところで,「はちかつぎ姫」は,鉢を担いでいたのではなく,頭に被っていたような気がするのですが(いや,これは余計なことでしたね)。
お礼
ありがとうございます。 ということは、悪いおじいさんの方が、こぶとりじいさんなのですね? 僕は今までそう解釈していなかったので、斬新でした。 はちかつぎ、ですが、昔はかぶることを「かつぐ」と言っていたようです。
- albrac
- ベストアンサー率51% (39/76)
私もその様に思います。受動的な表現が適切だと思います。 私は、「瘤取り爺さん」を、「小太り爺さん」と勘違いしていた時期がありました。 愚談お許し下さい。
お礼
ありがとうございます。 僕は「小太り」という語を後から知ったので、「なんで瘤取りな体格なんだろう」と勘違いしていた時期がありました。 愚談お許し下さい。
お礼
ありがとうございます。 何も「こぶとり」だけが特殊な例というわけではないということですね。 例を多く示してくださってありがとうございました。