#1さんも書いておられるように、一般に「分解能」とは機器が扱う物理量の最小単位ですが、注意が必要なのは、機器においては非常に定義が曖昧な用語なのです。機器によっては単に最終デジタル表示の「最小の刻み」を示し、ある機器ではデジタル値に変換される前のセンサが差として弁別できる能力を指し、ある機器ではセンサに入る前の例えば光学系の性能を指していたり、という具合なのです。また分光光度計のように、横軸-縦軸の二次元情報を計測する機器の場合は、両方の軸の「分解能」が表示されているとは限りません。分光光度計で「分解能」と言えば、一般に横軸である波長軸の「波長分解能」(表示上の数値ではなく分光器の性能としての半値幅として)を指し、「縦軸の分解能」は表示されていない場合も多いのです。
このように「分解能」の意味するものが一義的に決まっていないことに加え、注意すべきなのは「分解能」が直接意味するところは「目盛の刻みの細かさ」であって、「測定値の正確さ」や「測定値の再現性」ではない、ということです。特に後者が表示されていない機器では「分解能」を"精度"だと盲信しては行けません。
お礼
回答してくださった皆さん、有り難うございました。 お礼が大変遅れてしまい、失礼致しました。