以下の著書が、手軽に読める本としては詳しくこの問題を扱っています。
上杉忍『二次大戦下の「アメリカ民主主義」』講談社選書メチエ、2000年。
つい最近出たものですが、読みやすいです。
付言すると、枢軸国出身移民の中で強制収容されたのは日系移民だけのようです。カナダでも、同様の強制収容は行われたと聞いたことがあります。
一方では、日系二世移民の中ではアメリカに忠誠を誓い、日系人部隊に志願してヨーロッパ戦線に駆り出された人も多くいました(確か、第400部隊とかいったように記憶しています…このあたりは定かではないですが)。「あたってくだけろ」を合言葉に、活躍しましたが、かなりの比率の死傷者を出した部隊だったことでも有名だったそうです。
日系二世で戦争に「行かなかった」人に関しては、研究書ではなく小説ですが、面白いものがあります。
ジョン・オカダ『ノー・ノー・ボーイ』(確か、昌文社?)
著者は日系移民で、自身は従軍したそうです。出版されたのはこの一作だけですが、死後評価され、アジア系アメリカ人文学の初期代表作の一つとされているようです。
お礼
ありがとうございます。 兵士として志願した人たちもいたというのは初耳です。 勉強になりました