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2つの資本の違いについて。
ちょっと混乱していることがあるのでどなたか教えてください。今、銀行信用と資本信用について勉強しているのですが、この2つの信用の特質を比較すると違いはどのようなことなんでしょうか。質問的に意味が通っているかわかりませんがどなたかおわかりの方がいましたらお願いします。
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マル経ですね? 一応、私の理解は、 1.商業信用 要するに「掛売り・掛買い」。あくまで商取引に限られる。(手形は、商取引では貨幣の代用となりうるが、賃金の支払には使えない、等) 2.銀行信用 手形を銀行が割引く事で、銀行券(今は、現実には当座預金)という形で信用が作られる。用途が限られないし、銀行外部で流通されている限りは、銀行にとっては、返済の必要の無い『信用』になる。 (銀行が支払準備として持っている貨幣の何倍もの銀行券が流通していることになり、これを銀行の信用創造という) 3.資本信用 10億円の元手を持つ資本家が、8億円は生産設備に使い、2億円は原料の購入からできた商品が売れるまでのあいだのタイムラグを埋める為に使っていたとする。商業信用や銀行信用を使えば、2億円は節約できる。その2億円を新たな生産設備につぎ込む事は不可能ではない。しかし、それ以上はどうにもならない。ここに資本信用の必要性が出てくる。 資本信用の典型的なものは株式である。株式であれば、手形のような返済期限が無く、会社が解散するまではそのまま流通しつづける。(銀行券が貨幣に兌換されない限り返済する必要の無いものであるのに比べ、更に確実) 社会全体としては、資本家が蓄積した利潤や、所得のなかで消費を先延ばしされる部分(=貯蓄)が貯まってくると、これを資本家に貸し付けることが可能になる。銀行が蓄蔵貨幣を預金として受け入れ、これを株式の投資に使うと、これは「銀行が媒介となった『資本信用』」という事になる。 つまり、銀行信用は、銀行券の形で銀行が新たに創造する信用であり、資本信用は、株券等の形で(しばしば銀行が媒介する)信用、と考えられる。 …といったところです。(自信が無いので、あまりあてにしないで下さいね。) 尚、銀行券は、この手の議論では伝統的に、「金などの貨幣に兌換可能な銀行自身(つまり日銀のような中央銀行ではない)が発行するもの」と、とりあえず考える事が多いと思うので、それに従っています。(でないと、話が複雑になるので…)