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ビル・クリントンの英語は聞き取りやすい?(音的に)

クリントン元大統領が自分の自伝を自身で読んでいるCDを入手しました。 英語の速さとしてはナチュラルだと思います。 外国人向けの教材用に吹き込んでいるわけじゃないので当たり前だとは思いますが・・・。 ところで、クリントン元大統領の英語って、音として聞き取りやすいタイプの英語でしょうか? (私としては、聞き取りにくいタイプに属します。  周波数というか、音がちょっと苦手なタイプなのです。  もちろん英語の聞き取り力の関係もあるとは思いますが) 人により違いがあるとは思いますが、あなたはどう思うか教えてください。

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回答No.6

アメリカに36年住んでいる者です。 私なりに書かせてくださいね。 大統領ともなると(その前もですが)スピーチの専門家たちがとことんまで地元住人にだけでなく全国的一般人にもより分かるように話すことをトレーニングさせられます。 この「話し方」はアクセントを変えたりすることも含んでいます。 つまり地元の支持が必要な地元代議士から全国的支持を得る必要があるようになれば当然訓練しなくてはならない課題なわけです。 テキサス出身のブッシュ氏のテキサス訛りを全国的演説にあまりでてこないと言うことはそういうことなんですね。 それてんレーガン氏のように俳優であればそのトレーニングはかなり少ないものだったわけです。 しかし、人間である以上発音に差があるのは当然ですし、だからこそ人間にはその差に順応できる能力も備えているのです。 それが「慣れ」と言うものなんですね。 無意識に自分の持っている音と人に言っている音との差を「許容範囲」に入れてしまうのです。 ですから、その人がどこの出身であろうと何回も聞いていればその許容範囲がはっきり頭の中で判断してくれるわけです。  聞き取れないから聞こうとしなければ何も向上しなく、聞き取ろうとすることで聞き取れるようになる、と言う現象が当然のごとく起こるわけです。 なぜ、スピーチにしろ、台本を手にしながら聞けばより分かるようになるか、と言うのはそこなんですね。 つまり、書かれた文章としゃべっている人の音とを重ねることが出来るわけです。 無意識にこの人はこの音をこう発音するんだ、と言うことが分かるようになるわけです。 これは、アクセントが強い地域に・社会に入っていったときはじめは所々聞き取れないとしても聞き取れるようになるわけですね。 母国語でなければ音だけでなく表現の仕方、フィーリングの間接的な表し方、単語自身、また、文法自体も違うので、音だけが聞き取りにくくしているのではないわけですから、余計に難しくなりますね。 いくらアメリカの地域によるアクセントがあると言っても所詮英語なのです。 だからこそ、南部の訛りで苦労した、と言う人も、ブルックリン訛りで誤解を起こした、と言うようなことは殆どないわけです。 ただ、訛りがあるな、と感じるだけなのです。 もっと分かりやすい例として、ESLの先生たちです。 毎日のように違う外国留学生と話さなくてはならないわけです。 それも、はっきりいって、たどたどしい英語を聞き取らなくてはならないわけですね。 しかし2-3年ESLの先生をやれば殆ど問題なくどんな留学生でもわかるようになります。 なぜか。 留学生の訛りや表現方法などの「最大公約数」を自分の中に意識的にまた無意識的に作っていくからですね。 つまり、日本人ならこのように発音しがちだとかイタリア人であれば英語に直したときにこういう文章の作り方になりがちだ、と言うことが身についていくわけです。 その知識・経験に基づいて彼らと対応しているわけですから、当然分かるようになるわけです。 このクリントン氏のCDの件ですが、聞くたびに彼の矯正した標準語の癖や表現の仕方などで、発音の違いのどこが違うのかははっきり分からないけど、英語として分かるようになるわけです。 これは日本語の東京弁に慣れたら大阪弁が分かるようになるとは限らない、と言うレベルとはまったく違うわけです。 東京弁と大阪弁とはこれが同じ日本語かと外国人は思うことでしょう。 私の思うには、このクリントン氏のCDになれてしまってからほかの人に「彼の英語は聞き取りにくいね」と聞かれたらたぶん「そうでもないよ」と答えるようになると思います。 ですから、一般アメリカ人としてはこれを聞かれたときに、「そうかなぁ」と言う返事をすることになるわけです。  言い換えると、日本人と付き合っている人にとって、その経験がない人と比べて、日本人のアクセントをもう苦労して理解しようとする必要が少なくなるわけですね。 大統領になるには、発音矯正が必要になる可能性はあることもありますが、より多くの演説をして自分の発音になれてもらうようにすることも選挙戦略の一部にもなっているわけです。 大学・就職で違う地域に行くことが多いアメリカ人としてはその土地のアクセントになれる事自体が音の許容範囲が自然と増えていくことに貢献しているともいえるでしょうし、その土地特有のアクセントがより標準に近くなるということでもあるわけです。 日本語の方言が廃れていくと言うことに似ていると思います。 南部での小話です。 学校同士の交流で南部の生徒が東北部の学校へ夏休みを利用して東北部の生徒と交換生活をした後の親御さんたちのコメントです。 A: うちの娘がやっと帰ってきたよ。 B: よかったな、寂しかったんだろ、父親だもな? A: ま、そうなんだけどよ、困ったもんで、「東部訛り」が身についちゃったよ B: そりゃまずいな。 でも、ま、いいか、向こうからきた子供たちはちゃんと標準語を覚えて帰って行ってくれたし。 発音に関係なくこの後続きがあります。 A: おまえんとこの娘っ子も東部へ行ったんだよな今年は。 大丈夫だったんか? B: うちは育ちがいいから訛りなんて持ってこなかったけど、、、、 A: けど? B: 東部の「種」が身についちゃったね、、、 根強い南部の気質へのジョークでした。 これでいかがでしょうか。 分かりにくい点がありましたら、補足質問してください。 

wowmakotan
質問者

お礼

お礼が遅くなってしまってごめんなさい。 とても読み応えのある回答をありがとうございます。 「許容範囲」と「最大公約数」。とてもわかりやすいたとえですね。 きっと勉強していく過程そのものが、そういうものを日々作り出す手助けをしてくれているのだろうと思います。 そう思うと、どんな日々の練習も大事なんだなぁって思えます。 今回クリントン氏のCDを何度も聴くはめになったことも、私にとっての最大公約数をさらに多く増やすためにはよい機会となっていると思います。 >いくらアメリカの地域によるアクセントがあると言っても所詮英語なのです。 この言葉に開眼されました。 そうなんですよね。 難しく考えすぎず、いろんな英語を聞くことで、耳がどんどん慣れていくんですよね。 小話も面白かったです。 まだまだ精進の日々は続きますが、人生の楽しみの一環として楽しんで勉強を続けていこうと思います。 だんだんと英語が身近に感じられてきて、何年も続けてきた勉強の成果が励みになりつつあります。 母語にはかなわないけど、外国語の不思議さ面白さをひしひしと感じています。 お話とても参考になりました。 ありがとうございました。

その他の回答 (5)

  • paulus99
  • ベストアンサー率31% (31/97)
回答No.5

たびたび申し訳ありません。NO.2です。 大変な勘違いをしておりました。ケネディー(JFK)氏の出身は南部ではなく、マサチューセッツ州ボストンでした。お詫びして訂正します。 放置しておいても単なる私の恥で済みますが、やはり気になったもので、3回目の投稿とさせて頂きました。 ただ、JFK氏が私が聞き取りにくいと言った、ボストン出身だったということに、なにか妙な符合を感じます。よほど東部と相性が悪いのか・・・・?

wowmakotan
質問者

お礼

書き込みありがとうございます。 私も知識を新たにできたので、訂正してくださってありがとうございます。 先ほどまたじっくりとクリントン氏の話し方を聴いていましたが、やはり言葉のつなげ方の感じが南部なまりっぽい感じはあるかも知れないなと思いました。それが聞き取りにくさにつながっているようにも思います。 東部の話し方というのも意識してみたいです。 英語と一口にいっても、ネイティブでもさまざまなんですね。 奥が深いですね。

  • get2moon
  • ベストアンサー率42% (82/192)
回答No.4

彼の声、かすれていますよね。 大統領キャンペーンの時は 声が出なくなった時がありました。 トーンの範囲が狭く 力がない話し方は聞き取りにくい時があります。 南部の人を対象にしたスピーチには南部アクセントが入っていますが 普段は ほぼ ”アクセント”なしです。

wowmakotan
質問者

お礼

>彼の声、かすれていますよね。 かすれてますね。それで余計に聴きにくい感じがするときがありますね。 >トーンの範囲が狭く、力がない話し方・・ そうですね。初め聞き出したとき、話し方に抑揚があまりなくつまらないなぁと思いました。アクセントは私もあまり感じませんが、ヒラリー(同じような音声付バイオロジーを出しています)の話し方に比べたら聞き取りにくいと思いますね。それだけに聞き取りの練習にはよいと思いますが。 ただ、彼の人生の始めのところを何度も聴いているうちに、知らなかった事情がいろいろわかり、話し方にも慣れ、だんだんと聴くのが楽しくなってきました。やはり聴きたい興味があるのとないのとではぜんぜん違いますね。 話し方がナチュラルなだけに、スクリプトに頼らなくとも話の事情がわかると嬉しいものですね。 お話ありがとうございました。

  • paulus99
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回答No.3

済みませんNO.2です。 私の回答、少しご質問の主旨からずれていますね。 それで、聞き取りやすいかどうか、ということで言えば・・・・「強いて言えば」、「聞き取りにくくはない」というところでしょうか。同じ南部のケネディー氏(昔の録音ですが)よりは聞き取り易いように感じます。 あるいはボストン方面の、東部英語(というのがあるかどうかわかりませんが)よりも聞き取りやすかったように感じました。 比較の対象があまり無く、それぞれシチュエーションが違うので、確証はもてませんが、少ない経験からすると、こんな感じです。

wowmakotan
質問者

お礼

再度ありがとうございます。 >主旨からずれて・・ そんなことはないです。表現ズバリでした! >同じ南部のケネディー氏よりは・・ 今までそういう演説ものなどは難しい・つまらないと思って聴くのを避けてきた傾向にありました。 これを機にいろいろ有名な人の英語をもっと聴きたいと思いました。 経験談ありがとうございます。 参考になります。

  • paulus99
  • ベストアンサー率31% (31/97)
回答No.2

私も英語は全く得意なわけではありません。 ただ、クリントンさんの英語が聞き取りにくいとすると、アーカンソー州出身ということもあって、独特の南部なまりがあるせいではないでしょうか。 ちょっとモガモガした感じの、あまり明瞭な発音でない、独特の雰囲気がありますので、そういう原因は考えられると思います。 「フォレストガンプ」のビデオを借りてこられると、クリントンさんとの共通点がよくわかると思います。

wowmakotan
質問者

お礼

ありがとうございます。 南部なまりは確かに聞き取りにくいですよね。 「風と共に去りぬ」を見たとき愕然としましたから(笑)。 >ちょっとモガモガした感じの・・ あー、ずばりそんな感じがありますね!! うまく表現できなかったので、これを読んだときすっきりしました。 >「フォレストガンプ」・・ 確かに南部なまりですよね。 いろんな英語が聞き取れると楽しいですよね。 がんばります。

  • Tsan
  • ベストアンサー率20% (184/909)
回答No.1

相対的にですが、一般教書演説を聞くと現大統領のブッシュさんより聞きやすいです。(パパブッシュとかレーガンさんは聞いたことないですけど) 演説は人に理解されないとダメですからね。

wowmakotan
質問者

お礼

ありがとうございます。 確かに演説は人に理解されるために明瞭に話していると思われますね。 ただ、私が聞いたのは本の朗読なので、かなり自分のいつもの話し方が出ているように感じました。

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