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「くさい」と思うのはなぜ?

こんにちは。 本当に単純な質問なのですが 人間はなぜ特定の臭いを「くさい」と感じ 嫌悪感を抱くのでしょうか? ガソリンの臭いなどは好き嫌いがあると思いますが オナラや大便はほとんど全ての人が嫌いだと思います。 成分に神経を悪い方向に刺激する物質が入っているのか はたまた生まれつき特定の臭いを嫌うように DNAにプログラムされているのか 小さい頃から特定の臭いをくさいくさいと 周囲から聞いているからなのか、、 素朴な疑問ですが、何か情報があればと思います。 よろしくお願いします。

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  • ruehas
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回答No.5

こんにちは。 >DNAにプログラムされているのか >小さい頃から特定の臭いをくさいくさいと周囲から聞いているからなのか はい、これ両方です。 臭いというのは空中に飛散する化学物質の内、人間の鼻の臭細胞に「結合という刺激」を与えるものです。脳はこの刺激を判断し、それが何の臭いであるのかを識別します。 人間が識別できる臭いの数は数百種類ですが、犬は千種類以上の識別が可能で、ワンちゃんにとってはそれが「臭い」ということになります。 まず、この人間の数百種類というのはDNAによって決められているものですから、人間はそれ以外の化学物質を識別することはできません。その中に、人間にとってくさいものがあるわけですが、それを判断しているのは臭覚細胞ではありませんよね。「くさい」というのは、どちらかといえばその化学物質の特性ではなく、人間が識別できるものの中で、自分にとってそれが有害なのか無害なのかという「脳の価値判断」です。そして、その脳の価値判断には、本能としてDNAにプログラムされたものと、生後の生活環境の影響を受けた経験的なもの、これらの両方が使われています。 多くの生物が、自分にとって有害なもの無害なものを臭覚や触覚で識別する能力を持っています。まず、生物は生きてゆくために必要な食料を見付け出さなければなりません。美味いか不味いかは食べてみれば分りますが、それが毒物であった場合は手遅れになります。まず臭いを嗅ぎ、本能がそれを拒否する、即ち「くさい」と判断することによって生物は身の安全を守ることができます。このような、本能にプログラムされた価値判断は生まれる前から決まっていたもので、その「くさい」は人類ほぼ共通です。 それに対して、体験や学習によって後から作られた価値判断は、生後の生活環境の影響を受けており、個人差があります。これが個人の好みですね。自分の体験や学習が判断の基準となりますから、それが忌まわしい記憶であれば、脳は「くさい」と判断を下します。 但し、このような記憶には本人が思い出せるものもありますが、その多くは深層的なもので、主に生後3歳頃までの、人格の基礎が形成される時期に作られるものだと言われています。生後3歳では、はっきりと憶えているひともいませんから、あたかもそれが産まれ付き嫌いであったように思えてしまいます。 そして、このような価値判断は本能ではなく、生後の生活環境によって獲得されたものですから、個人の体験に基づく「個人的価値観」や、生まれた社会の習慣に従った「文化的価値観」ということになりますね。よその国へゆけば「くさい」が変わるかも知れません。 >オナラや大便はほとんど全ての人が嫌いだと思います。 これはたいへん面白い問題ですね。 本能の反応は人類共通と申し上げましたが、私は、「うんこ」がくさいと思うのは文化的価値観ではないかと思います。 人間以外に、うんこに拒否反応を示す動物はあまり見たことがありませんよね。それに、尿は確かに毒物ですが、基本的に便には毒物は含まれていません。ならば、人間が本能的にそれを拒否する理由が特に見当たらないんです。 但し、便には既に栄養がありませんから、少なくとも食料にはなりませんし、時間が経てば必ず雑菌が湧いてきますから、危険といえば危険です。 難しいところですが、我々は子供の頃から、うんこは汚い、トイレは不潔だと教えられました。それ以前に、赤ちゃんのとき、おしめを替えてもらえない不快感と共に、自分のうんこの臭いを体験しているからかも知れません。もちろん、お母さんはすぐにおしめを取り替えてくれますし、お尻を拭いてくれて、赤ちゃんをうんこから遠ざけようとしますよね。 もし、うんこがくさくないという民族や時代が何処かに見付かれば、これを証明することができるんですけどねえ。

ToshiJP
質問者

お礼

こんにちは。 大変分かりやすく、かつ詳しい説明ありがとうございます! >「脳の価値判断」です。そして、その脳の価値判断には >本能としてDNAにプログラムされたものと >生後の生活環境の影響を受けた経験的なもの、、 ずばりこれなんでしょうね。 脳がある程度プログラムされているというのも おもしろいですが、人間はやはり学習するんですね。 非常に楽しく読ませていただきました。 ありがとうございます。

その他の回答 (8)

  • Trane37
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回答No.9

#6です。 アクセルとリンダ・バックらのノーベル賞受賞理由に誤解があるようなので補足しておきます。 彼らが解明したのは、いままで不明であったにおい受容体遺伝子を特定したこと、一つの嗅細胞は”おそらく”たった一つの受容体しか発現していないこと、同じ受容体を発現した嗅細胞は同じ脳の特定部位(糸球体)に軸索を投射することです。 においの記憶メカニズムや、DNAのにおいに対する影響を発見したわけではありません。 現在は、不明であったにおいの入り口の部分がほぼ明らかにされた段階で、それから先の脳における、におい情報処理に関しては、いろいろな科学者が研究をしている途上です。

参考URL:
http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/technology/story/20041006307.html
回答No.8

直接の答えになってないかもしれませんが、周辺情報として、、 たとえば、嗅覚とならぶ化学受容感覚である味覚ですが、 赤ちゃんは苦味とか辛味が嫌いで、吐き出してしまいます。そういう味は有害なもの、有毒なもののシグナルとして本能的に(つまり遺伝情報として)避けるようにプログラムされていると考えられています。でも、その後の味覚経験、学習によって、苦味や辛味あるものが好きになったりしますよね。 あるにおいを不快に感じるというのも、基本的には危険を避けるために遺伝子にプログラムされているものでしょう。しかし、学習によって変更可能なものでもあります。たとえば、くさやとかチーズとか納豆とか、あのにおいは、はじめて体験する人にとっては腐った食べ物のにおいで、とても食べられるようなものではありませんが、私なんかは食欲をそそられます(笑)。 一方、動物にとって、糞尿のにおいとか体臭なんかは、同種のなかまや、配偶相手を認識するための重要な情報だったりします。うんと、強いにおいだと不快に感じますが、薄い濃度では案外、心地よかったりするものです。 糞便、おならのにおいの元である、スカトールとかインドールは、香水のかくし味として加えられているくらいです。

ToshiJP
質問者

お礼

食べ物の場合で考えるとそうですよね。 「好き嫌い」があるけども、その後の環境で 変わるという・・・ 微妙な感じですが、実は嗅覚と似ているような 気もしないでもないですね、いや同じかも、、、 情報ありがとうございました。

  • mammat
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回答No.7

外界のにおいをどのよなシステムで脳に伝え、どう遺伝子が脳でのにおいの判断に影響するかの発見は、最近のことです。2004年のノーベル賞医学生理学賞は、この発見に授与されました。 この偉大な功績を超簡潔に言えば、遺伝子が匂いの判断に影響している。匂いを嗅いだときに、どう感じるか、どう行動するのかもプログラムされているということです。

ToshiJP
質問者

お礼

おお!?すでに生物化学分野でも決定的な 発見があったのですね!? 遺伝子レベルでプログラムされているとは、、、 日本人は生まれながらにして日本が好きと いうことになるのかな、、、不思議な感じです。

  • Trane37
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回答No.6

>生まれつき特定の臭いを嫌うように >DNAにプログラムされているのか これを裏付ける科学的根拠は無いんじゃないでしょうか。 嗅細胞の匂い受容体は、約千種類ですが、単一の匂い物質は複数の受容体に結合します。つまり物質と受容体が1対1で結合するわけではありません。このあたりが、よくしられているホルモン受容体などとは違う点です。複数の受容体を活性化するその程度のパターンで匂いは知覚され、数十万種類の匂いが識別されます。特定の受容体がある特定物質を認識するわけではありません。 対照的に味覚の場合、人や動物には、苦味受容体が存在し、特定タイプの低濃度の水溶性物質を特異的に検知することができ有害物質から生命を守る機構がそなわっています。たいていの場合、動物が苦い味を嫌う理由はここにあります。また苦味の場合、遺伝的にある特定の物質が検知できないヒトや動物がいます。それは特定の苦味受容体の変異や欠損によるものと考えられています。 匂いの場合こうした遺伝的な特定物質に対する匂いの欠落の報告は聞いたことがありません。したがって遺伝的に決定される、いやな臭いは多分無いような気がします。アミノ酸の腐敗によって生ずるアミン系の臭いは、たしかに「臭くて嫌なにおい」ですが、その閾値が低いとか、受容体結合特異性が高いということも聞いたことがありません。 あるとすれば、むしろフェロモン受容体に特異的に結合する化学物質ではないでしょうかね。ヒトの場合、その存在は良く分かっていないです。動物の場合、臭い受容体とは別にフェロモン受容体があり、それに極めて低い濃度の物質が結合すると、捕食行動や性行動などの種特異的な行動が誘発されます。この場合動物はDNAによって支配されるといえます。はたしてフェロモン物質は「臭いとして知覚されるか」という別の問題が生じますが。 で多分、遺伝的というよりは文化的、経験的に決定されている「臭いの価値」が支配的なんじゃないでしょうか。糞を食べる動物はたくさんいるわけですしね。これらは臭い学習としてしられ、身体の状態などと、臭い刺激が脳で(扁桃体をはじめ多くの脳部位が関与しているらしい)連合し、臭いの価値が決定されると考えられています。人の場合、身体の状態だけでなく、「ばっちいから触っちゃダメよ」という文化的・社会的・歴史的・共同主観的価値形成の割合いが高いのではないかとも思います。

ToshiJP
質問者

お礼

科学的にまだ証明されていないというと 不思議な感じがしますね。 臭い=>刺激=>脳=>反応という単純な反応じゃないのかも しれませんね。フェロモンを刺激された上での 反応だとすると、これまたもっと深い部分での 証明がほしくなりますね。 興味のある情報ありがとうございました。

回答No.4

遺伝的に嫌悪感を抱く臭いはありますが、学習の効果は大きいといいます。 大便の臭いは親が汚いものと教えるために悪臭と認識するといいます。学習の効果が現れる前の幼児は臭い自体を認識してもそれを悪臭と思わないそうです。 酢の臭いは腐敗臭の一種なので基本的に悪臭ですが、学習により一定の調理の味覚と結びつき、悪臭と感じなくなっているようです。なれ鮨やチーズの臭いも同様です。鹿肉や羊肉の臭いも日本人は苦手としますが、これらの肉食文化のある地域の人は悪臭と感じません。でも、アパートで日本人が魚の干物を焼いたら悪臭をまき散らしたということで追い出されたりした実例もあったりで、学習の効果というのはかなり根深いようです(干物の臭いも言ってみれば魚の死体の臭いで、本来悪臭です)。

ToshiJP
質問者

お礼

なるほど。 学習の割合もバカにできないんですね。 幼児に親がウンチ時に「くさいくさい」と言い続けるのは よく聞きますし、インプットされるんでしょうね。 アメリカを訪れたときにアメリカ人の知人に 私の大好物の「酢のスルメ」を試食させたら もんどりうって吐いてました(笑)

回答No.3

私は素人ですから回答はできませんが同じ疑問を持っています。むしろ皆さんのご回答を読ませていただきたいと思います。断片的ですが,書かせてください。酪酸という科学物質がありますが,これは大変くさいもので,このにおいを好む人はいないと思います。ところがこの物質がエステルになると何と香水になると聞いています。酢酸の匂いなどは微妙で,濃度とか体調によって好ましいと思う(感じる)時といやだと思うときがあります。おすしの匂いなども近いのでしょうが,もともとおすしは腐れ寿司のインスタント版と言われていると思います。フナ寿司は有名ですが,ものすごいにおいがするのではないですか。でも好きな人が沢山います。ドリアンという南方の果物は糞臭がすることで有名ですが,大変美味と聞いております。回答なさった方のハエの話しも,ハエが食物のよい香りと思って?いてもおかしくないと思います。ある種のダニは動物から発する微量の酪酸に惹かれて樹上から降りてくるという話もあります。一方ボツリヌス菌は食物の中で増殖しても腐敗臭を出さないので,動物が安心して食べるので,中毒になってしまうとも言われています。回答ではありませんが・・・

ToshiJP
質問者

お礼

くさいもの、臭いのきついものが好きという 特例もありますよね、確かに(笑) 関西出身なので、納豆などはにおいだけで 瞬間的に吐きそうになるのですが、あれを笑顔で食べる 人間が多いことを考えると・・・

  • t2c
  • ベストアンサー率39% (77/195)
回答No.2

>生まれつき特定の臭いを嫌うようにDNAにプログラムされているのか そのとおり、身を守るためです。 怪我をして痛くなければ気づかないし、怪我をしてもへっちゃらだから 気をつけなくなりすぐ死んでしまいます。 同じように腐った物を食べて食中毒にならないように腐った物の臭いとか、 人体に有害な気体を多量に長く吸わないよう、そういう物は不快な臭い、 と判別するようになっています。

ToshiJP
質問者

お礼

こんにちは。 やはり脳の反応なんでしょうか!? たしかにヤバイものがいい香ってのはあまりないですよね(笑) ヤバイ臭=危ないモノと脳が覚えているのなら納得できます。 情報ありがとうございました。

回答No.1

匂いは鼻の中の嗅覚を刺激して脳に信号を送られることで感じます。 用は脳が好きとか嫌いとか思わせているだけであって、匂い自体は善悪はないのです。 大便を嫌いだと感じるのは大便に対して嫌悪感があるからだと思います。 ガソリンに関しては嫌い派なので好きな人の気持ちが判りませんので好き派の人のアドバイスを待ちましょう・・・。 ここからは予想ですが、小さい頃にいい思い入れや嗅ぎ慣れた匂いは「いい匂い」と認識されるのでは?と思います。 最後に、ハエにとって大便は「いい匂い」なのかなと悩みましたが、ハエに嗅覚があるのかないのか知らないので諦めます(笑)

ToshiJP
質問者

お礼

こんにちは。 思い入れなのか、脳の反応なのか、、、 そのあたりですよね。 個人的には思い入れが影響していると思うのですが、、 情報ありがとうございました。

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