再結晶の目的は何でしょうか,精製のためでしょうか,それともX線解析用の結晶作製でしょうか。前者なら構いませんが,後者なら jayrojaryo さんの方法は使えません。
「単結晶を出したいのですが」とありますので,後者かと思いますが,jayrojaryo さんの「もし出にくい場合はスパーテルの小さい物でフラスコの壁面を少しこすって刺激を与えると出やすくなります」では,結晶が出やすい代わりに,小さな結晶や結晶の塊ができてしまいX線解析用の単結晶を得るのは困難です。ANo.#1 の inorganicchemist さんの方法が参考になると思います。
同じ事ですが,私は溶液の入っている容器をパラフィルムで完全に閉じた後,細いキャピラリ-を刺して静置しておく事でX線解析用の結晶を出したことがあります。
要点は,1)比較的溶解度が高く,結晶化可能な溶媒に溶かす。2)上記の様にして,溶媒の蒸発を極力抑える。3)じっくり待つ。4)毎日の様に様子を見て(ただし,持ち上げたりして振動を与えないようにする事),溶媒がある間に結晶ができそうかを確認する。5)どの溶媒が良いかはやってみないと判らないところがあるので,一度に多数の溶媒で平衡して行なう(X線解析用であれば極く少量でできます)。
いかがでしょうか。参考になれば幸いです。
お礼
詳しいご説明ありがとうございました。 再結晶の目的はX線構造解析のためです。 早速明日にでも試してみようと思います。