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「まじ」の語源は一体?
「しかと」と言う言葉は花札が語源だというのは聞いたことがあります。しかし、自分にとってはあまり好ましい言葉ではないのですがよく「本当の」、「本気で」と言う意味で「まじ」と言う言葉がいつの間にか聞かれるようになりました。これはいつ頃からでしょうか。「本気」を「まじ」という読みに当てたのはなぜでしょうか。語源かそのサイトをご存じでしたら、是非教えてください。お願いします。
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前田勇「江戸語の辞典」講談社学術文庫では次のように記述されています。 「まじ (1)「まじめ」の略。真面目。真顔。天明元年・にゃんの事だ「幸次郎と盃事すむ、お梅はしじうまじで居る」(2)本当。真(ま)。寛政六年・一向不通替善運「三かつ、まじにうけ、とんだ事をおめへいふもんだぞ」(3)まんじり。嘉永六年以後・柳之横櫛「二晩間睡(まぢ)ともしねへところへお造酒がまはってきたもんだから」 何れにせよ江戸時代からの「楽屋言葉」が由来なのでしょうが、1980年頃からの若者語として盛大に使われだした際でも、主に「(2)本当。真(ま)。」の意味ではありながら「(1)「まじめ」の略。真面目。真顔。」として使うケースも混じったり、なのでしょうか。
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- hakkei
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GOO国語辞典で検索すると、 (1)本当に。「―でかわいい」 (2)本気。真剣。「―になる」「―でやる」 という意味での「まじ」は新語として登録されております。 しかし、一方、 「まじめ(真面目)」の略語としての用例に、「―な顔」「お梅はしじう―で居る/洒落本・にやんの事だ」という記述も見えます。 そこで、「洒落本」を検索すると、 江戸後期、主として江戸市民の間に行われた遊里文学。明和・安永・天明年間(1764-1789)に流行。 と出てきます。 他にも、同じく江戸時代の洒落本には「気の毒そふなかほ付にてまじになり」という用例もあるようです(広辞苑)。 以上からすると、江戸時代に江戸で使用された「まじ」(=真面目)という語が、最近では、意味を広げて、(1)本当に。「―でかわいい」(2)本気。真剣。「―になる」「―でやる」という新語になったということが推測されます。
お礼
遅くなってすみません。新語としても扱われ江戸時代でも扱われ...という事実から、私語が誰かの手によって復活してこんなに流行したと言うことですね。貴重な資料をありがとうございました。
立原あゆみの漫画「本気!」からです。作者が自分で単行本の表紙見返しに書いていました。 ちなみにこの人には「弱虫」とかいて「チンピラ」と読む漫画とか、「銀翼」と書いて「つばさ」と読ませる漫画等もあります。
お礼
物的証拠もあって一番有力なようですね。これで、漫画を元に広まったと言うことにして、「真面目」「真実」どちらの説になったのでしょう??「真面目」説を有力なように感じるのですが... 貴重な回答をありがとうございました。
- SuperLe
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「本当」という意味の、「しんじつ(真実)」を「まじつ」と転化させて読み、「まじっ」となったんだと思います。
お礼
「真面目」という語源も気になりますが、こちらの説も聞き捨てなりません。なるほどよく考えてみればそうですね。ありがとうございます。
- popoponopo
- ベストアンサー率33% (145/437)
日本人はこういう言葉遊びが好きですよね。 私は囲碁をやっているんですが、テレビの対局解説を聞いていると、「おわ」とか「ねら」というのがよく出てきます。 「おわ」は、「終わり。ーーーもうこの対局は勝負がついた。これ以上やっても無駄」という意味です。 「ねら」は、「狙い。ーーーこのあたりが狙い目です」という意味なんですね。 梶原9段という人が言い始めて、あっという間に広がったんですが、私はこの造語、囲碁界以外にも広がるんじゃないか、と思っています。 「あの恋はオワだね。」とか、 「あなたって、あの娘がネラなんじゃないの?」 なんて普通に言うようになるかも知れない。 言葉って、生き物ですから。 回答にはなっていませんでしたね。ごめんなさいね。
お礼
回答になってないってことありません。とても参考になります。 >日本人はこういう言葉遊びが好きですよね。 はい、好きです。日本語の語源に惹かれてとうとう学校の作文でも語源を取り上げてしまったほどです。(しかし一六〇〇文字を書くのはきついです) とても参考になりました。考えてみるといろいろな所に気になる語源を持つ言葉を持っていますね。ありがとうございました。
- yu-nagi77
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真面目が縮まって「まじ」これは間違いないと思います。 で、何がきっかけかについてですが、 「本気!」とかいて「マジ」と読む漫画、ありましたよね? それが最初かは分かりませんが、広がったのはそれがきっかけかと思います。
お礼
No.5の方の漫画が発祥点ということが繋がります。ありがとうございます。
- memoko
- ベストアンサー率23% (453/1905)
自信はないのですが、「たがみよしひさ」さんという漫画家さんがいまして、彼の漫画はセリフの漢字とそれについているルビがぜんぜん違うのです。 「本気」という漢字に「まじ」とかいうふうにルビをつけるとしたら彼だという気がしてならないんですが…… 昔、何冊か単行本を読んだことがありますが、すべてのセリフがそんなかんじです。 後に、ファンロードという漫画・アニメファンの編集後記に漢字とルビのスペースに全然違う内容の言葉がはいるようになった元ネタです。 彼のデビューが、調べてみたら78年なんですよ。No3番さんの78年に符合しますね。
お礼
漫画の影響もあるかも知れませんね。参考にさせて頂きます。ありがとうございます。
- pofmin
- ベストアンサー率27% (45/164)
2です。 すいません。URLを張り忘れました。
お礼
遅くなって、すみません。とても興味があるページです。勉強になります。ありがとうございます。
- beat118
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40代男性です。 わたしが「まじ」という言葉を初めて聞いたのは、1978年に東京のラーメン屋で、でした。 二十~三十歳くらいの店員たちがおしゃべりをしていて、「それ、本当?」というようなニュアンスで「それ、まじ?」と言っていました。 「ふうん、そういう言い方があるんだな」と思いました。その後急速に、その年のうちに、回りでも「まじ」という言葉が聞かれるようになりました。
お礼
遅くなりました。すみません。 なるほど、いつの間にか浸透していた言葉なのですね。ありがとうございました。
- pofmin
- ベストアンサー率27% (45/164)
検索したらこんなのがありました。 (下記URLを参照してください) 1の方の「まじめ」からきているというのが 一般的なようですが、ちょっとひねた説もあり 読んでいて面白かったです。
- betagamma
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マジは、「まじめに」の略だと、この言葉を聞いた瞬間から思っていましたが。 本気に「マジ」と当てるようになったのは、後からでしょう。
お礼
なるほど「まじめに」が語源のようですね。「まじめに」というのは思いつきませんでした。ありがとうございました。
お礼
天明から使われていたのですか!とすると、「まじ」という櫛などの言葉を漫画家の方が当て字をつくって、広まったと言うことでしょうか。と言うことは「真面目」、「真実」説どちらも今のところ生きてきます。貴重な資料を教えて頂きありがとうございます。