静電気は摩擦によって全ての物質に発生しますが、固有抵抗値の小さな物質に発生した静電気は放電等によって帯電しません。逆に固有抵抗値の大きな物質に発生した静電気は蓄積して帯電します。
帯電防止とは体積固有抵抗値を小さくして電気を流れやすくしたもの、導電とは電気を通す、つまり樹脂のような絶縁体の場合、導電物質を錬混して製造します。
一般に固有抵抗値で、およそ
10の-6~-2乗オーム 導電材料
10の2~6乗オーム 静電気除去可能
10の6~9乗オーム 帯電防止材料
10の12乗~16乗オーム 電気絶縁材料
に分類できます。
■ 用途について
導電仕様は、表面抵抗値が10の-5乗程度と抵抗が小さく、センサー部品など電気を通す必要がある場合に使用します。なお、樹脂系のものは、金属類に比べると抵抗値が高いので誤作動などの不具合もあると聞きます。
一方、帯電防止材は表面抵抗値が10の6~8乗程度あり、静電気は空気中に放電され、蓄積静電気が低減できるので、静電気等によるゴミやホコリの付着や電子機器不具合などを防止することができます。ただし、電気は通すには抵抗値が高すぎます。
補足
わかりやすい回答有難う御座います。多々疑問点がある為教えて下さい。 上のサイトを見ると、導電性 (conductive) ~10^5 Ω/sq とかかれています。 導電材料 10の-6~-2乗オーム (マイナス?)なのでしょうか?10の6乗Ω・cm以下が導電材料となっていたような・・・? また、Ω/sqのsqは何の単位でしょうか? 単位で頭が混乱してきました。 もう一点、導電材料というのは電気を流し何処かにアースを設けると、帯電しない。アースがないと帯電する? 帯電防止材は自己的に放電する?がすこしは帯電している? 以上の点分かる範囲で教えて頂ければ大変助かります。 宜しくお願い致します。