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ルミノール発光

先日、刑事ドラマを見ていたところ、なにやらルミノール試薬成るものを使って血痕を探しているのを見ました。  その試薬のこと自体はわかったのですが、有機過酸化物が高エネルギーな物質で励起分子を生成することができるのでしょうか?  教えてください。  

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noname#160321
noname#160321
回答No.1

>>有機過酸化物が高エネルギーな物質で励起分子を生成することができるのでしょうか? 確かに有機過酸化物自体が高エネルギーな物質と呼ばれることはあります。それは過酸化物(分子内に-O-O-結合を持つ)と酸化物(同じ場所が-O-と酸素が1つしかない)を比べて言われることです。なぜならO-O結合が弱い=結合による安定化が不十分。 しかしこれらの場合には、酸素-酸素結合が切れて不安定化学種を発生するもの(例:ジt-ブチルペルオキシドからt-ブチルオキシルラジカルが生じる)、および酸素を他の物質に与える傾向が強い(酸化能力が高い、例:過酸化水素、過酢酸、m-クロロ過安息香酸)、ためにそのように呼ばれます。 今回は違います。ここでエネルギーの元になっているのはペルオキシド中間体から非常に安定な窒素が抜けることで、余剰となったエネルギーが残りの分子を活性化状態で残すために励起状態の化学種(この場合イオン)が生じます。 もちろんO-O間が切れにくかったら反応はO-O結合を残した状態で止まってしまうでしょう。 エネルギーの元は窒素の脱離であって、過酸化物であることは二次的な問題です。URL(株式会社ルミカ) http://www.nkh.co.jp/support/popup/support4.html 同じことがルシフェリン・ルシフェラーゼ発光でも起きます。この場合もO-O結合が切れ、脱離するのはCO2です URL(キリヤ化学株式会社) http://www.kiriya-chem.co.jp/q&a/q22.html 結論、中間体過酸化物は確かに高エネルギー物質だがそれは過酸化物だからではなく、内部に脱離して極めて安定な分子となる部分を含むから、である。

massh
質問者

お礼

 結論にあるように中間体が 過酸化物=高エネルギーではなく。  脱離したほうが安定となれるものがあるからそれがどこかへ行ってしまうから不安定になるということですね。  間違えていたら何らかのアドバイスをお願いいたします。

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noname#160321
noname#160321
回答No.2

>>となれるものがあるからそれがどこかへ行ってしまうから >>不安定になるということですね。 不安定というべきではないように思えるのですが…。高いエネルギーの状態にあるだけで、壊れはしませんし。 もっとも、その状態は光を出してもっと安定な状態になるのだから、不安定だと言えばその通りです。