質問者さんがどの程度ミクロをやられているかわかりませんが、
とりわけ、為替相場のような、ほとんど厳密に完全競争市場のようなところでは、
きわめて良く厚生経済学の基本定理が適用できるでしょ?
つまりは、通貨に関する政策を外生変数とすれば、変動相場制がパレート効率的なのです。
というわけなので、むしろ、固定相場のデメリットを考えるのが分かりやすい。
で、それは、詳しくは、マクロ、もしくは国際経済の教科書でも読んで欲しいですけど、金融政策が使えなくなることです。要は、国家がマネーを無理やり供給すると、供給過剰、もしくは供給不足になり、結局どんどん買い、もしくは売りが入ることによって、もとの通貨供給量に戻ってしまうのです。
より、分かりやすい効果(金融政策が無理というのと同じ)としては、各国の財政運営があります。つまり、固定相場のもとでは、どこかの国でインフレみたいな効果が生じるのはまずいのです。だから、ユーロは、加盟各国に厳しい財政規律を課しているのです。