大学は文系で、新聞社で記者をやっている者です。
私(現在27歳)は、小学5年生のころから環境問題に異常なほどの関心をもってきた者です。でも、つぶしがきかないのはいやなので、法学部で政治学を勉強しました(少なくとも、新聞記者やるのには有利だったと思います)。
ですが、結局、大学の専攻は、文系であればそんなに変わらないと思います。それぞれの才能を、社会は必要としています。
私は、太陽光発電の盛んな地域にいるので、事あるごとに、そういう関連の記事を書いて、PRしています。それ以外に、すんでいる地域で風力発電や、グリーン電力証書についての講演会を開いて、企業の経営者さんや地元自治体の方たちから喜ばれています。
ところで、本題ですが、環境ビジネスは、多分総体としてはまだまだこれから伸びるものだと思います。ただ、既に大手商社やメーカーががっつりささってきている領域です。その隙間にどれだけ食い込めるかは、独自の技術力や、人に真似できないアイデアやノウハウがあるもの、大手にはできないこまやかなサービスが必要になるもの、というあたりが判断材料になるでしょう。
もし、環境問題自体にかかわりをもった仕事をしたいという趣旨でしたら、以下の方法があります。
●私自身は、いまは記者をしていますが、たとえば、ここだけの話(??)ですが、社内で転属して、社内ベンチャーを起こすことは可能だと思っています。どんなことを考えているかは、もちろん、儲けの源泉ですから、秘密です。そういう風土を持った会社に入ってみるというのがまず第一の方法です。これなら、儲けはほとんど会社に持っていかれますが、環境問題に、ビジネスとしてかかわっていくことができます。
実際の例として、東京電力から、グリーン電力証書の仲介会社「日本自然エネルギー」を立ち上げた、正田剛さんや、山中康慎さんらの例が参考になります。
●また、マスコミに入ると、環境問題をきちんと訴えることができます。私は大手ではありますが地方の新聞ですので、専門記者にはなりづらいのですが、朝日、読売、そして日経(環境関連の記事量は圧倒的に日経が多いです)だと、専門的にできるチャンスが広がります。下積みで警察回りなどを長くやらねばならない「リスク」はありますが・・・。マスコミの人たちも、環境問題を良く知らず、変な記事もいっぱい見かけますが、そこは、ご質問者の勉強してきたことの生かしどころ。あなたが最善の記事を書けばよいのです。
また、環境問題に携わることはもとより、環境問題で儲けたいと思っている方なら、以下のことが考えられます。
●ぜんぜん環境問題に関係ない会社に就職していてもチャンスはあります。その給与の一部(大部分?)を、風力発電やESCOなどを手がけている会社に株式の形などで投資する。また、最近は会社単位ではなく、風力発電機1機ごとに投資するスキーム(最もポピュラーなのが匿名組合というものです。北海道グリーンファンドのHPなどを参照ください)もありますので、選択肢は広くなりつつあります。また、少しは環境問題に携わるような仕事をしていると、人との出会いの中で、新たな会社に、立ち上げ段階から出資することも可能になってきます(こればかりは、オープンになっていることではないので、個人的つながりが重要ですが。また、私自身はいろんな場面で企業の内部情報を得てしまう立場にあるので、いくら儲かりそうな話でも、取材関係者への出資は控えています)。そこで大きく儲けたとすれば、ほかのスキームにさらに転がすことで、ご自身の資産も増えますし、社会全体の中で、環境問題に投じられているお金が増えることにもなりますから、社会的にも有益なことになります。
そのためにも、できるだけ高給を得られる会社にお勤めになり、自分のフリーハンドによるお金を増やしてください。
●独自の技術を磨けるチャンスをお持ちであれば、普段から、商社の方と接触する機会をつくっておくといいと思います。ゼミのご友人でもいいですし、環境関連の講演会や会合に行くと、そういう方は必ずいらっしゃるものなので、そこで名刺を交わして、仲良くなっておきます。すると、新技術を開発できたり、何かあったときに連携したり、力になってくれるものです。もちろん、向こうにもうまみがないとだめですけど。
以上のような方法が、とりあえず思いつくところです。
環境問題は、全業種にかかわってくる課題ですので、どこで、どんな暮らしをしていても、携わるチャンスはありますし、儲けるチャンスもいろいろあると思います。
お礼
ご回答ありがとうございます! 確かに文系は主に「大学で何をやってきたのか」を問われるようですね。 実は必修の授業で「将来の就きたい仕事に関して、学問的プロセスで計画や目標をまとめて来い」って課題が出たんです。それで不安になったわけですが、環境問題はこれから相当伸びるみたいなことも様々な新聞で書かれていました。このときちょっと安心。 しかし具体的に仕事はどうなんだ!?とまたまた不安になってしまったわけです。 ただこのことを調べているうちに将来の目標というか・・・何かボヤっとしたものが見えてきました。なるほど課題の目的はこれだったか。 >環境問題は、全業種にかかわってくる課題ですので、どこで、どんな暮らしをしていても、携わるチャンスはありますし、儲けるチャンスもいろいろあると思います。 そうですよね!なんか始めからある程度この結論に達するであろう事はなんとなくわかっていたんですが、人に言われると確信?を持てます。とにかく環境に関しては極めるつもりで頑張ります! 本当に×2ありがとうございました!