不動産会社経営者は社員の稼ぎを取り過ぎですね。
不動産会社の経営者が社員の稼ぎの7割も取るのはごうつくばり過ぎませんか。
複数の不動産売買仲介会社の社長は「社員の稼いだ仲介手数料の7割か2/3は会社にいれもらうのが当たり前」と豪語しています。しかし販売管理費比率が高いかわりに営業成績を上げやすい大手ならともかく、零細業者では社長がピンはねし過ぎではないでしょうか。同じ不動産関連の自営業者として不思議でなりません。
仮定で試算してみます。社長と営業4名事務1名の会社で、毎月社長が50万円、営業4名が100万円ずつ手数料を売り上げ、7割を社長が取るとします。事務所経費等と広告費が毎月100万円、事務員給与が25万円と仮定します。営業マンの給与は毎月30万円、年収360万円、社長の給与は50+70×4-100-25=205万円で年収2,460万円になります。社員は大手と違い必死に手数料を稼いでいるのに社長がぴんはねし過ぎとすぐ分かるのでばかばかしくてこんな会社にはいません。せめて50%を社員に渡して年収600万円(社長1500万円)にしないといけません。
不動産売買零細業者は5年で9割、10年で95%が消えると良く言われます。給与が不当に安いだけではなく、休みが水曜日だけ(労基法違反)の労働条件が劣悪なところが多く、優秀な人材が集まりません。結果、営業マンの質が低化し、毎月一人50万円も稼げずに会社が倒産するのです。なぜごうつくばりな不動産売買仲介会社経営者は自分で自分の首を絞めている事が分からないのでしょうか。