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ガンはどこが難しいのか
一昔前の本を読んでいたら、未来(ちょうど今ごろです) への予測として「ガンの特効薬が見つかり、恐ろしい 病気ではなくなる」というものがありました。お堅い 本ではないですし、また未来への予測というものが 期待しすぎなものになりやすいのはわかります。 それにしても、懸命な努力がなされているのに いまだに罹患率が下がらないのはなぜなのでしょうか?
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ご指摘のようにがんは減らず、がんによっては逆に増えてきております。厚生労働省の対がん10ヵ年総合計画にもありますように、最近のがんは欧米化してきております。平均年齢の上昇に加え、生活の欧米化が背景にあると思われます。 治療成績の向上のため、一度がんにかかった方が2度、3度とがんにかかるのも珍しくはなくなりました。 個人的な意見ですが、がんとは自分自身の細胞の反乱です。「自分の一部なのに悪いことをする細胞がいる」「悪いことをしている細胞なのに自分自身」ということで自分の中に広がり、なおかつ区別がつけられず治療が困難と思われます。自分自身が相手ですから。アプローチのひとつとしては、ほんとの自分とがんのわずかな違いを探して治療に役立てようと多くの人が研究をしております。 禁煙、節酒、野菜や魚、食物繊維を多くとるなどを心がけるなどの「がん予防12ヵ条」が大事ではないでしょうか。 国立がんセンターのURLを参考に入れさせていただいております。ほかのページも非常に充実しておりますので何かの参考までに。
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- chicago911
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揚げ足を取る気はないんですが、 >いまだに罹患率が下がらないのはなぜなのでしょうか? のではなくて、治療法が進歩すると、罹患率は上昇します。ここが、既に出ているように、感染症との大きな違いです。天然痘は、その原因になるウィルスを自然界から根絶できたため、発症率 0 すなわち罹患率 0 に辿り着きました。 悪性腫瘍は、その原因は正常細胞の異常増殖で、これが何故始まるか、そこが未だにはっきりわからないものが多いのです。中には EB Virus と言うウィルスの感染で発症する Barkitt Lymphoma と言う悪性腫瘍などもあり、これなどは天然痘ウィルスのように自然界から根絶できれば、罹患率 0 になるかもしれません (現実の可能性は一切考えず理屈だけでは)。 文献的には悪性腫瘍ではなかったか、と思われる記載も江戸時代に見られますが、何と言っても、寿命が延びたことで、発症する絶対数が増えたことも確かです。「ガンの特効薬が見つかり、恐ろしい 病気ではなくなる」 のは、大分先でしょうが、こうなったところで、天然痘ウィルスのように外因性であれば根絶はできるかもしれませんが、おそらく悪性腫瘍は遺伝子レベルでの制御の異常でしょうから、根絶はできず、昔は殆どのヒトが死に至った急性虫垂炎 (所謂 「盲腸」、この言葉間違っています) は最近では手術で簡単に済む疾患になりました。治療法の発達と罹患率には、全く関係はなく、予防法の発達、原因の根絶、と言う意味であれば、罹患率は下がりえます。
- SCNK
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感染症の病原体にせよ、毒物にせよ異物です。しかし癌細胞は自分自身ですから免疫が機能しにくいのです。免疫以外にも癌細胞を殺す方法ならいくらでもありますが、健康な肉体も殺してしまいます。敵味方が区別つきにくいというのは、戦場における便衣隊と戦う軍隊を考えればわかりやすいでしょう。今のイラクの米軍みたいな状況ですね。
- shootingeye
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特効薬が見つかっても 罹患率は下がらない