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"narrowly"の意味
http://www.re-quest.net/history/inaugurals/fdr/ 上のサイトのなかの一節、 The basic thought that guides these specific means of national recovery is not narrowly nationalistic. "narrowly"の意味がわかりません。「かろうじて」という意味で解釈したら「かろうじて、でもnationalisticじゃない」→「まったくnationalisticだ」でいいのでしょうか?それとも「狭義に」と解釈して、「狭い意味でnationalisticではない」となるのでしょうか? 次に出てくる"as a first consideration"の意味もわかりません。本当にお手数をおかけしますが、よろしくお願いします。
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No.5さんのコメントを読んで、前段を詳しく見ていたわけではないので、一瞬、読み違えたかと思いましたが、 やはり最初の私の解釈で良い様に思いました。具に調べ尽くしたわけではありませんが、テキストと、当たってみた数少ない資料からのみですが、もう一度検討してみます。 まず、前段の部分ですが、粗雑ながら訳をとって見ます。「この行動計画を通じて、我々は国家という我々自身の住居に秩序を取り戻し、収入のバランスを取り戻すことも期待できる。国際的な貿易関係については、大いに重要なものではあるが、時期と必要性の観点からは、国内経済の安定を達成することのほうが優先されるべきである。現実的な政策として、第一にやるべきことを最初に実行していきたい。国際的な経済政策を打ち出すことで貿易を再建していくことについては、いささかも労力を裂くつもりはない。国内の緊急課題は、貿易の再建を達成するまで待ってはくれないのだ。」続く段。 「国内経済回復へのこれらの具体策を牽引する基本的見解は、( )nationalistic なものではない。この基本的見解とは、まず第一に、合衆国のあらゆる部分のさまざまなる要素が互いに助け合っていかねばならぬという主張である。原点であり、永久にかけがえなき、開拓者によるアメリカン・スピリットの表明を今一度認知することである。それが復活への道である。迅速なる道である。復活への道のりにおいて一時も忘れてはならぬ不屈の確信である。」 nationalistic というcharacter は結局否定されているわけですが、「狭い意味でのnationalistic ではない。広い意味ではnationalistic であるが。」と言っているのか、それとも「nationalistic は、偏狭なものであり、そういう考えに基づいているのではない。」と言っているのかという問題です。「狭い意味でのnationalistic」と「広い意味ではnationalistic」の意味の違いが私には良くわからないのですが、ポイントは、やはり、"nationalistic"ということばの意味(それを肯定的な意味として用いているのか、否定的な意味として用いているのか)になると思います。英英で再度確認してみましょう。 "strongly supporting your country or its political independence" (Cambridge Dictionary of American English) "relating to nationalism:relating to or supporting nationalism, especially the kind that emphasizes fervant devotion to one nation and its interests above all others"(msn Encarta) "nationalism:1.patriotic feeling, often to an excessive degree. 2.advocasy of political independence for a particular country./ DERIVATIVES:nationalist(noun & adiective), nationalistic(adjective)."(Compact Oxford English Dictionary) nationalistic という言葉自体に批評性があると思いますが、誰が誰に対してそう「評する」言葉かということがあると思います。誰が使う言葉なのかと言うこと。つまり、第三者が、"patriotic (to an excessive degree)"な国家や国民に対して「外側から」評する言葉が、"nationalistic"なのではないでしょうか? 調べたわけではないのであまり自信は持てませんが、" We are nationalistic."という表現が成り立つのでしょうか? また、1933年という時代背景を考えますと、"nationalistic"ということばに"Nazi"への連想が皆無であったとは言い切れないと思います。前段では確かに、"national" と "international"との対比が提示されていますが、"national" と"nationalistic"は異なる言葉だと思います。"national"ではあるが、"narrowly"な(この「な」はイコール、もしくは意味の強化です。nationalistic の意味の方向性にブレーキをかけるのではなく、その方向性を促進する「な」です。つまり、やはり"narrowly" と "nationalistic"という言葉は基本的に同じ方角を向いた言葉だと言うのが私の見解です。これはあとに引く例からも同様に感じられるものでした。)"nationalistic"ではない(いわゆる"nationalistic"な国家の政策と、我々の国内重視の政策とは別物である。なぜなら…)。それはアメリカの開拓者精神に由来するold and permanent なものだという文脈ではないかと思います。("narrowly"は"nationalistic"をこう強調することで、"nationalistic"という言葉を「われわれ」からより遠ざけているのではないでしょうか?) 「広い意味では、nationalistic であるが」という意味は私には良くわかりません(nationalistic の意味から言っても)。 もう一点、not only , not merely, not always のような部分否定としてnot narrowly という用法が有るのかという問題がありますが、ざっと検索した限りでは見つけることが出来ませんでした。以下、使用例です(Yahoo および Google での "not narrowly"の検索より)。 the Court is persuaded that the CDA is not narrowly tailored.(法廷は、「米国通信品位法」(CDA)が狭く誂えられたものではないことに同意している) the norms we uphold are not narrowly American, (我々が支持する規範は狭くアメリカ国内だけのものではない) These were people who wanted to learn and who were not narrowly focussed on ideological issues. (これらの人々は、学ぶことを欲する人々であり、主義主張の問題のみに狭く関心を持つ人々ではない) 以下、おまけ。"narrowly nation" および "narrowly nationalistic"の結果から。 Some scholars question the idea of American religious history as too narrowly nation-bound, if not offensively nationalistic.(幾人かの学者は、あまりにも狭く自国のことのみに縛られたものとして、アメリカの宗教史についての考えに疑問を呈している。攻撃的で国家主義的なものとまでは言わないまでも。) More often than not, the national movements of majorities and minorities in the Soviet Union and Eastern Europe are condemned as narrowly nationalistic and dangerously chauvinistic.(ソ連および東欧国内での多数派及び少数派からなる国民的運動は、しばしば偏狭で国家主義的、あるいは危険なまでに熱狂的愛国心に満ちたものと非難されている。:nationalistic よりさらに意味の先鋭化したchauvinistic という言葉がありました) In addition, to detract from any narrowly nationalistic reactions, it tried to be seen as being less an outside instigator and more as a cheerleader for change,(加えるに、狭く国家主義的な反応を鎮めるために、それは外からの扇動者ではなく、変化を応援する者であるふりをしようとした)(最後の文は切りにくいので、難解ですが、よろしければご自分で訳して見てください。URLを貼っておきますので。) http://216.239.57.104/search?ie=EUC-JP&lr=lang_ja&hl=ja&q=cache%3APTaIOEmzbxkJ%3Ahttp%3A//www.glocom.ac.jp/odp/library/73_03.pdf+%22narrowly++nationalistic+ 以上の例から伺えるのは、narrowly はその後ろに来る述部本体を「狭く」と、意味内容そのものの有り様を表し、その意味を補強したり強調していることが多く、only, merely, always, partiallyといった副詞のように、意味内容を外側から批評的に限定する言葉とは、修飾内容が違うように思います。よって、否定形の場合、部分否定ではなく、"narrowly ~~"全体を否定する場合のほうが多いのではないかと考えます。 反論終わり。切がないのでこれぐらいにさせていただきます。長々と失礼しました。説得力を持って、否定して下さる方があれば、うれしいです。どこまでも自分の解釈に過ぎませんので、間違っていた場合は、心から謝らせて戴きます。求められているのは事実ですものね? 質問者さん皆さん、たびたびで失礼いたしました。
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- BRLA
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すぐ上のパラグラフをよく読めば、意味はおのずと明らかになるような気がします。 上のパラグラフで、nationalなこととinternationalなことが対比されて、nationalなことが最優先事項で、internationalなことは二次的であるというようなことが書かれてますよね。 続いて、ご質問のセンテンスで、このアメリカのnationalな回復ということが、必ずしもnationalisticな考えに基づいているわけではないと言っています。 ですから、narrowly nationalisticは、おっしゃるように、「狭い意味でnationalistic」でいいと思います。 つまり、nationalではあるけれども、(狭義での)nationalisticではない、と強調してるわけです。 of a first considerationは、「最優先考慮事項としての」nationalな回復を目指した政策ということだと思います。
補足
"narrowly"の解釈に関して、#1,2,5さんは「狭義に」、#3,4さんは「偏狭に」と解釈が分かれたのですが、どちらの意味にとったほうがよいのでしょうか? 前者の解釈では、"narrowly"が"nationalistic"を否定というか、限定する働きをするのに対し、後者の解釈では"narrowly"と"nationalistic"が同義というか、似た意味合いを持つものとして捉えられていると思います。
- d-y
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文脈から言って、 narrowly nationalistic = of narrow nationalism 「偏狭なナショナリズムの」のような意味だと思います。 as a first consideration 意味は#1の方の回答にあるような意味だと思います。 日本語訳としては、「まず最初に」とか「なによりも」でも良いかもしれません。
お礼
2さん、3さん、4さん、ありがとうございました! 補足のほうも読んでいただけたら幸いです。 今後もよろしくおねがいします。
まず、narrowly を「かろうじて」と訳すのが適切な場合は、主として後に動詞が来る場合のように思います。 avoid, miss, escape, survive, win といった動詞です。 また、否定文の意味が取りにくいときに、その否定される元になっている肯定文の意味を確認してみるということがあります。この場合はどうでしょうか?問題の文を肯定形に戻して見ます。 The basic thought that guides these specific means of national recovery is narrowly nationalistic. narrowly と nationalistic とが同じような語感を持っていることが感じられます。辞書で確認すると、narrowly の意味としては、先ほどの「かろうじて」のほかに、「偏狭に、心狭く」「窮屈に、狭く」「注意して、綿密に」が挙げられていますが、ここでは「偏狭に、狭く」が当てはまるのではないかと思いました。 つまり、nationalistic(国家主義的)という言葉だけでは必ずしも肯定的な意味とも否定的な意味とも限定しかねますが、narrowly nationalistic ということで「偏狭で国家主義的な」という意図ではないでしょうか。narrow and nationalistic に近いと思います。 nationalistic を英英で確認すると、"having too much pride in your own country" とありますので、narrowly nationalistic は、それを強めた形で"having too much pride narrowly in your own country" ということではないかと思います。 否定形ですので、「そういうもの」ではない、ということかと。 私の解釈です。
お礼
fieldsさんのおっしゃることで開眼しました。つまり、nationalisticはマイナスイメージで、patrioticがプラスイメージで使われる、と。そういえばそうです。今までnationalisticに否定的な意味があるとは意識しませんでした。nation、フランス、自由、国家みたいな連想の網で捉えていました。 すばらしい回答を堪能させてもらいました。すばらしいご説明です。感動しました。
- Shimo-py
- ベストアンサー率61% (170/275)
not narrowly で部分否定のようなものでしょう。 narrowly には 「狭義に解釈して、狭い意味で言って;厳格に」 のような意味がありますから、 ある程度 nationalistic であろうけど、それは狭い意味での nationalistic ではない、というようなことが言いたいのだと思います。この回答で文脈に沿っていますか?
補足
"narrowly"の解釈に関して、#1,2,5さんは「狭義に」、#3,4さんは「偏狭に」と解釈が分かれたのですが、どちらの意味にとったほうがよいのでしょうか? 前者の解釈では、"narrowly"が"nationalistic"を否定というか、限定する働きをするのに対し、後者の解釈では"narrowly"と"nationalistic"が同義というか、似た意味合いを持つものとして捉えられていると思います。
- toko0503
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こんばんは 全くの私の推測ですが 「厳密に言って/厳密な意味で、国家主義的(民族主義的?)ではない……」 とはならないでしょうか? "as a first consideration" まず最初に考慮すべきものとして、一番の要件として ではいかがでしょう?
お礼
トーコさんこんにちは! 回答ありがとうございました。 今後もよろしくお願いします!
お礼
そういえば"narrowly nationalistic"の"narrowly"のところは「客観的トーン」ではなく「侮蔑(とまではいかないけど)、"downplay"のトーン」でした。ということは、部分否定ではなく回答者さんのおっしゃるように、"narrowly"と"nationalistic"が「同じ方角を向いた言葉」と解釈すべきだと思います。国際的な経済関係は大事ではあるけれど、今は国内経済が火急の課題だ。でもそれを偏狭な「ナショナリズム」と思うなかれ。根源にあるのはわが国の相互依存性への信頼である。(ということは、FDRはアメリカが連邦国家であることをこの場で再確認し、建国の父へ敬意を表した、ということでしょうか。これは深読みかな。) 回答者さんが示してくださったように、internationalに対してnational,だからnarrowlyを使った、とするとわかりやすいです。"narrowly nationalistic"の括りでの解説もためになりました。 "nationalistic"という表現に関しては、文脈によって肯定的にも否定的にも捉えられると思いました。でも回答者さんの意見も納得できます。 本当にためになる回答を読ませていただきました。おかげでより近くFDRにアプローチできたような気がします。もっと踏み込んで他の資料も読むつもりです。向学心に火をくべてくださって光栄です。