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地方創生に重点を置けば、アベノミクスの弊害を是正?

地方創生に重点を置けば、アベノミクスの弊害を是正できるんでしょうか?

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回答No.3

地方創生には資金が必要ですので政府は金をばら撒かねばなりません。 金をばら撒くためには増税するか、金を沢山刷る (税収がないので銀行に借金する) しかないのですが、そうすると円安株高となって物価も上昇します。 田中政権の列島改造論では所得倍増を謳いましたが、物価も高騰したため、70 年代前半は急激な Inflation が庶民生活を急撃して社会問題となり、更には 2 度の Oil Shock によって狂乱物価に歯止めが効かなくなりました。 次の福田政権以降では田中政権時代の過度な財政出動を改めて政府が出す金を絞った結果、国鉄の崩壊を招き、Deflation の下に地方自治体の財政破綻も招くようになりました。 このため、大蔵省は基本的に財政赤字をなくすべく、予算の膨張に対して増税を続ける事を是とする体質が固定化し、別次元で財政再建と経済発展を画す企画には悉く対立するようになりました。 アベノミクスでは金利の引き下げで政府支出を増やさずとも国内での金の流れを加速させる方策を柱とし、実質的に Minus 金利にまで進ませた事から安倍政権は大蔵派と大きく対立する政権で、田中政権ほどの急激な Inflation は望まないものの、経済発展の加速と Deflation から脱却して緩やかな Inflation を目指しましたが、大企業の腹が膨らむだけで Deflation からの脱却が思うように行きませんでした。 田中政権が狂乱物価と Oil Shock で列島改造が思うように行かなかったように、安倍政権は製造業の海外流出 (及び技術流出) と高齢化社会という Minus 要因に上手く対処できずに岸田政権に移ってしまい、更にはその路線とは相反する路線を歩みそうな石破政権に移ってしまいました。 そのため、地方創生とは具体的にどうするのか? その財源はどう確保するのか? という点で今までにない画期的な策がない事には上手く行く期待を持てません。 高市氏が予備選首位になった時は円安株高に振れましたが、決選投票で石破氏の首相が確定した途端、急激な株安円高が起きたのも経済界が両者をどう評価していたのかが伺えますね。 地方への金ばら撒き政策では嘗て「市町村に 1 億円助成」なんて事をやって「温泉を掘ってみたのだけれど湧いて来ませんでした」とか「赤字経営の Concert Hall を建てました」とかが生じましたし、昨今の SDGs も「持続可能な (天下り先と助成金確保) 開発目標」と化しているとしか思えぬものが少なくない状況ですから、個々の地方の実情に即した効果的な創生案を精査検討しない事には再々政府予算の無駄遣いになりかねないのですが、中央政府側にそんな精査検討能力なんてありませんし、地方自治体側も天下りや地元有力者との癒着等々がありますので、地方自体対は政府から金を貰うだけの受け手ではなく、地方自治体自らが動く動線を創り出し、それが上手く動き出してから中央からの助成が降りるというものにすべきでしょうね。 私は夕張市長として財政破綻状態だった北海道夕張市の財政再建を成功させて北海道知事になった鈴木直道氏の実績から学べる事も多いのではないかと思うのですが、私が学ぶわけではありませんし(笑)……。 https://www.naomichi-suzuki.com/profile/

rameznaam
質問者

お礼

大変詳しく教えていただき、ありがとうございます!みなさん、ありがとうございました!

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その他の回答 (2)

  • Japadize
  • ベストアンサー率14% (30/206)
回答No.2

格差是正の点で言えば、地方創生はごく一部に過ぎないし、地方創生という言葉が一人歩きして中身がよく分からないものとなっている気がします。

  • SPROCKETER
  • ベストアンサー率26% (2125/7982)
回答No.1

田中角栄の列島改造論に戻るしかないでしょうね。経済的に成功したのは列島改造論だけですからね。それ以降の経済政策は全て失敗に終わっています。