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tochter と mädchen の使い分け
tochter と mädchen の使い分けがいまいちわかりません。 どちらも娘という意味で使うとき違いはあるのでしょうか。 宜しくお願いします。
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以下のとおりお答えします。 >tochter と mädchen の使い分けがいまいちわかりません。どちらも娘という意味で使うとき違いはあるのでしょうか。 宜しくお願いします。 ⇒確かに分かりにくいですね。 具体的な使い分けを考える前に、注目するとよいことは、《tochterは女性名詞で、mädchenは中性名詞である》ということです。中性名詞は、《①幼少の人間・動物は通常中性名詞となる。②性別を問題にしないで種族を総称する場合は多く中性名詞となる。③特定も意義素を持つ語(動詞不定形の名詞的用法、地名・国名の大部分、金属・化学物質など)も多く中性名詞で表す。④特定の接頭辞・接尾辞が付く名詞(Ge-;-chen, -lein;-um, -mentなど)の多くも中性名詞とする》ということになっています。 以上のうち、④は形態的な特徴によって、他は意味的特徴によって中性名詞のカテゴリーに属する、ということになります。この意味的特徴とは《抽象的な用語で要約すれば「つくられたもの、生み出されたもの、未発達なもの、一般的なもの、集合的・総合的なものの類」とまとめることができる》かも知れません。 そこで、mädchenが中性名詞として扱われる理由として、上記①(婦人というよりは女の子)、②(乙女・女中)、④(-chen)が考えられますが、これ以上、特定の理由に絞り込むのは無理なようです。つまり、《名詞を男性・女性・中性に分けること、特に中性名詞の枠づけにはかなり曖昧の部分がある*》、ということでしょうね。 ということで、tochter と mädchenの使い分けのために、強いて目安をつけて訳し分けるとすれば、《tochter「家族の一員で、女性の一人としての娘」、 mädchen「年端のいかない一人の女の子、あるいは、女中さんの仲間(身分)の女の人」とすることができる》かと思います。 *そもそも、名詞を男性・女性・中性などに分けるのが印欧語(フランス語・イタリア語・ドイツ語・オランダ語など)の一大欠点だという人もいますが、彼らネイティブがそうして(区分して)使うのですから、(批判しても始まらず)そのまま覚えるしかなさそうですね。