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血圧と血流速度との関係
物理学の観点からはどのようなことがいえるのでしょうか。
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- QCD2001
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回答No.5
医学の立場では、血圧は 全部の血管内部の容積、血液の総量、血液の粘性、血管壁の弾性 によると考えられています。 弾力性のある容器にたくさんの液体を入れると内圧は上昇しますし、液体が少なければ内圧は下がります。容器に液体を入れるときに、容器の弾性が大きくて伸び縮みするとたくさんの液体を入れても内圧はあまり上がりませんが、容器が固いとたくさんの液体を入れたときに容器が膨らんでくれないので内圧が高くなります。 これが医学での血圧に関する考えの前提です。 これを前提としたうえで、血管内の容積の増減、血液総量の増減、血液の粘性の増減、血管壁の弾性の増減が生じているかどうか、どんな原因で生じているのか、を考えて治療を行います。 緊張したりしてアドレナリンが出ると血管が収縮するので、血管内部の容積が減少し、血圧が上昇します。安心するとアドレナリンが減少し血管が拡張するため、血管内部の容積が増加し、血圧が減少します。 腎臓に障害があり尿量が減少すると、血液の量が増えるので、血圧が上昇します。大出血をして血液が大量に減少すると、血圧が減少します。 大量の汗をかくと血液中の水分が汗となって外へ出てゆき、血液が濃縮されて粘性が増すので血圧が上昇します。 食生活の乱れから血管壁の弾力性が失われ、動脈硬化症という状態になると、心臓からの血液の拍出により血管壁がうまく伸びてくれないので血圧が上昇します。 血流速度との関係ですが、血液の粘性が高くなると、血管中を血液が動きにくくなるため血流速度が減少しますし、上記のように血圧も上昇します。
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