英国貴族の家の使用人の女性は家の息子を拒めるのか？

質問

数学者・哲学者だったバートランド・ラッセル伯爵は、イギリスの伯爵家の出身で、金持ちの家で育ったので、家に使用人が多くいたのですが、彼がまだ少年のときに、若いメイドの女性使用人を家のものかげに呼んで、エッチなことをしようと問いかけたら、そのメイドの女性が、「真面目な人だと思っていたのに、そんなことをするくらいなら死んだ方がましだ」と言って拒んだので、その言葉を信じて引き下がったと自伝に書いていました。
イギリスの伯爵の息子という高い地位の人でも、使用人の女性とエッチなことをするのを拒まれたら、引き下がるしかないのでしょうか？
バートランド・ラッセル伯爵が少年のころは、19世紀の終わりごろだったのですが、21世紀の現代でもイギリス貴族の家の使用人の女性は主人の息子にエッチな要求をされても拒むことが出来るのでしょうか？

回答No.2

HAL2（@HALTWO）

Musical が有名ですので、Victor Hugo の Les Misérables は御存知の事と思いますが、これが France で出版されたのが 19 世紀後半、物語は 19 世紀前半が舞台ですが、既に産業革命によって主人公の Jean Valjean は模造宝石工場で一儲けしており、貧富の差が激しいとは言え、18 世紀末の France 革命を経て発展し始めた資本主義の下、民主的な社会が成立し始めている社会が舞台となっています。

一方、英国は France よりも 100 年も早く市民革命を行なっており、富農や豪商が旧領主貴族を凌ぐ経済力を得て貴族に仲間入りするようになっていましたので、貴族と庶民との 2 元社会は領主と領民という関係が希薄になり、市民の民主意識は France よりも遥かに進んだものとなっていました。

Bertrand Russell は祖父の John Russel が英国首相を 2 度務めた功績によって 1861 年に伯爵位を得た家系の 3 代目 (3rd Earl) で、初代 John Russel は Bedford 公爵の 3 男坊ですから王より拝領したわけではなく、裕福な家系の 3 男坊として大学に進学し、その後は政治家として首相にまで上り詰めた人物です。

……となると Russel 家の Maid さん達は領内の主従関係にある女性達ではなく、読み書きや家事全般の能力を有する Professional Maid が雇用されていた筈で、このような Maid さんは貴賤に関わらず当時としては高度な (読み書きができるのですから) Maid 教育を受けて Professional Maid となっている人達ですので高い Pride の持ち主です。

現実とどれほどの違いがあるのかは判りませんが、女流漫画家の森薫女史が描いた「エマ」という漫画がちょうどこの Victoria 朝時代 (19 世紀) の英国に於ける Professional Maid さんと豪商の息子との恋愛を中心とした社会描写の Drama となっており、当時の英国に於ける Professional Maid の様子が解ります。……TV Animation 化もされています。
作者の森薫さんはエマを描くにあたって Maid Mania を自称されるほど相当に深く広く英国 Maid 社会を研究されたようですので、かなり信憑性の高い描写ではないかと思います。

英国の貴族と平民は既に領主と領民の関係ではなく、歴史ある厳密な会員制階級倶楽部の人々と一般人という異なる社会に暮らす人々という関係でしかありません。
そのため貴族だからと言って庶民に対する命令権なんぞありませんし、庶民は当然の事ながら貴族の要求を拒否できます。
Russel 坊っちゃんの冒した過ちは、命令権は地位ではなく金にあるという事を理解しておらず、その手に札束を握りしめていなかった事です(^^;)。

お礼

バートランド・ラッセルさんは首相になんかなっていませんし、政治家にもなっていません。貴族院（上院）で演説したことはありますが。

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回答No.1

f272

現代の日本にも家政婦がいますね。雇い主の息子にエッチな要求をされたら通常なら拒みますよ。