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英国貴族の飲み物
英国貴族といえば紅茶というイメージがあったのですが、彼らが紅茶を飲み始めたのはここ二、三世紀ほどの事だと聞きました。 それ以前の貴族たちは何を飲んでいたのでしょうか? どうかお教えください。
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- shizumo
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コーヒーは十字軍を通じてすでにありました。もちろん産地は西洋ではないので高価です。うろおぼえですが、英国では戦争でコーヒーが入手できなくなりお茶が代用にされたのだったとおもいます。ちなみに、お茶の使い方がわからず茶葉をパンに乗せて食べるという事もあったようです。
- shizumo
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中世だと胡椒入りワインかな。 香辛料ははご存知のように大変高価でしたから、お金持ちではないと手に入りません。だからお金持ち(大商人なども、貴族が金持ち出るということではないので)は香辛料をふんだんに使った料理をたべますが、このときワインにこしょうを入れたのを飲みました。わたしも試しましたがうまいものではありません。これは味よりも「おれはこんなに香辛料を使えるぞ」という見栄であり、下臣へのみせつけでもあります。現代で言えば金箔入りの酒とか金箔入りラーメンとかいうものがバブルのときにありましたが、それとおなじです。彼らとていつもそういった物を飲む訳ではなく、パーティとか人が多く集まるときです。おそらく普通は蜂蜜酒、葡萄酒、などでしょう。 近世に入って紅茶が入る前はコーヒーでした。
お礼
回答ありがとうございます。 これも面白く興味深い内容ですね。 ワインに香辛料とは、いくら見栄のためとはいえ悪食な事しますね。 あと紅茶よりコーヒーのほうが歴史があるとは驚きです。 アメリカのほうでよく飲まれているので、新しい飲み物だと思っていました。 これもまた知りたいことが増える回答でした。 ありがとうございました。
- sorasora178
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そうですね。紅茶、厳密に言えば当初は緑茶でしたが、「茶が」イギリスに渡ったのは1600年代オランダを介してで、後に東インド会社が設立され1600年代半ばに定着しています。 大変失礼な話かもしれませんが渡航歴と併せての実体験として、 基本的にイギリスは食文化には丁寧でない国というイメージがあります。 紅茶が渡る前の貴族の飲み物としては、 そもそもの貴族制度に至る時期を1066年、ノルマンディー公ウィリアムがイングランド王を倒して王位についた後(実際はフランスの属領ですが)、 確率はその後の1300年代半ばぐらいから(百年戦争以後)と乱暴に暫定しますと、「1300年代にどんな飲み物が貴重とされていたか」という話になると思います。 祖先ゲルマン人は大変な酒好きで、現在のビールにつながる麦から作る酒を愛飲していたようです。 ワインもよく飲まれていました。 酒以外の飲み物としては、古くからハーブを使う習慣があったことから、ハーブティは存在していたようです。中世では王侯貴族の嗜好品だったと形容する資料がありますが、おそらく定着はもっと古いものでしょう。修道院の薬としての財源でもあったようです。 これらは貴族の、というよりはイギリスの、と言えそうです。 茶が貴族的に思われるのも当初は大変な貴重品で高価すぎ、貴族にしか買えなかったからなのではないでしょうか。そのときに優雅に飲むスタイルが確立しているだけで、普及品が出回るようになると市井の飲み物ともなっていった、ということだろうと思います。 しいて言うならばビール、ワイン、ハーブティなどの特別高級なもの、遠方の名産地より取り寄せたものが貴族の飲み物だったと考えます。 茶が伝わるのは航海技術が発達し、交易ができるようになってからですので比較的新しい文化なのですね。茶と同じころにはショコラも貴族に愛されました。
お礼
丁寧で分かりやすい回答をありがとうございます。 なるほど、ワインにビール、ハーブティですか。 そういえば指輪物語やハリー・ポッターにもビールが良く出てきますし(後者はバタービールですが)、イギリスといえば園芸の国でもあるのでハーブティが飲まれるのも納得です。 この解答を見て、さらにいろいろ知りたくなりました。 重ね重ねありがとうございます。
お礼
補足説明ありがとうございます。 やはり食文化というのは面白いものですね。 十字軍の頃とは、自分の予想以上にヨーロッパが他国へ進出した時期が早くて驚きました。