宇宙の誕生以前は、「何もなかった」と言われています。
「何もない」と言われて、私たちが想像する範囲で 近いものと言えば、「真空空間」でしょうね。
でも、「真空空間」には、二つの大きなものが「ある」のです。
一つは「スペース」(空間という意味で使っていますが、まさに「宇宙」と同じ単語ですね)であり、もう一つは「時間」です。
宇宙の誕生の前には、この2つもなかったわけです。
ある時、(理由はまだ分っていませんが)何もないはずの所(正確には「所」もなかったので、表現の仕様もないのですが)に、「ゆらぎ」という現象が起こったのです。
例えてみれば、水槽に満たされた水は、静かにしていればそこに何もないように見えますが、水槽を軽く叩くと、水面が波打ってきて、水があるのが分るようなものでしょうか。
その結果、プラスもマイナスもなくてゼロの状態が、プラスが10個とマイナスが10個でプラスマイナスゼロに変ったのです。
水槽の水も、水自体に変化はないし、プラスマイナスで言えば、ゼロはゼロで同じですが、ないところに何か(空間と時間)が誕生したのです。
これが「ゆらぎ」というわけです。
ここから宇宙が誕生して、「ビッグバン」と呼ばれる大爆発で今の宇宙に至っているというわけです。
私もあなたも、或いは科学者も、宇宙の誕生を「画像」として理解はできません。
例えのように「イメージ」しても、実際の出来事とは、かなりかけ離れてしまいます。
唯一、解明できるのは、「数学的解析」ではないでしょうか。
でも、それは一般の人には理解できない「数学と言う言語」ですから、ご質問への答えにはなりませんね。
少しでも理解のヒントになれば幸いです。
お礼
多分この答えが捜し求めていた答えのような気がします。 ありがとうございました。