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「発売」という日本語の質問
最近、海外の人から日本語を教えてください。という言われることが多いです。 (あくまで個人的な話で、日本語学校等の話ではありません) この間「発売期間中」という言葉が入った文章を読んでいて ふと気になってしまったのですが 自分もこの言葉を使っていますが、厳密に言うと、おかしいですか? なんか、発売って「時間的に一点とか一瞬」みたいなニュアンスに聞こえてしまって、販売のほうが正しいのかなと思い始めてしまいました。
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発売という言葉は確かに「(新しい)商品を売り出すこと」だと辞書(「新明解国語辞典」第4版)にはありますが、「時間的に一瞬とか一点」ではなく「ある程度の時間の経過・継続」が意識されています。このため「新発売」などと「今新しく売り始めました」ということを強調する表現が使われるのでしょう 「発売期間中」という表現は「決まった期間だけ売られることが明らかな商品」について使う場合は自然な表現だと考えます。 「予約発売期間中にお手続きいただいた宝くじは、発売開始日に決済が行われます。」(よくあるご質問・宝くじ公式サイト) 「(発売期間は)個別の商品毎に定めます。なお、発売期間中であれば、有効期間開始日の1箇月前から発売します。」(トクトクきっぷの決まり・JR東日本) ご質問の件に限りませんが、言葉は生き物なので使われている文脈から切り離して、単体でその適不適を議論することはできないと思います。
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- kine-ore
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>なんか、発売って「時間的に一点とか一瞬」みたいなニュアンスに聞こえてしまって、販売のほうが正しいのかなと思い始めてしまいました。 : 確かに「発売日」ならば時間的に限定されていますが、「好評発売中」といった表現ならありふれています。 「発売期間」という言い方も期間限定性のある「切符」などではごく普通です。 そもそも「発売」は和語「売り出し」の漢語表現ですから、「売り出し期間中」なら今でも普通に見かけます。 参照) 「はつばい【発売】うりだすこと。売出し」(「広辞苑」) 「尙右記念乘車券の發賣期間中は、…」(京都市電気局総務課「市バス十周年」1938年) 「賣日に制限ある乘車券と引換ふる場合には其の乘車劵の發賣期間中に限り、…」(仙台鉄道局福島運輸事務所「駅員教科書」1939年)
- g27anato
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「厳密」という事でなら、 「発」には「放(はな)つ」という意味が込められています。 例えば「弓を射放つ」という行為が語源の「発射」では、放った後の飛んで行く状態は示してません。 「発売中」なら、 商品として消費者向けに陳列されるまでの、販売され消費者の手に渡る以前の段階を指します。 (商品として陳列されてから販売されるまでの事には触れてません。) 陳列され消費者の目に触れてから販売に至るまでの状態を示すなら、 「販売中」とするのが妥当でしょう。 他には「売出し中」という表現も有ります。 商品販売を目的として「陳列してる最中」である事を広告する表現です。 日本語には厳密に個別具体的な状態を示す表現もあれば、 その一部を示す事で全体的なイメージを与えるという、曖昧な表現も各所各場面で用いられます。 厳密な意味で「何が正しい」という捉え方も可能なら、 曖昧な意味で「間違いではない」という捉え方も可能なのが、 日本語の便利さでもあり、日本語解釈の難しさでもあります。
- iyonohanamuko
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「発売(品販売)期間中」 一般的な日本人であれば、このような理解で解釈されると思いますので認識の範囲内で収まると思います。 丁寧な日本語を勉強されている外国人にとっては理解し難い文面でしょうね。
- Nakay702
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以下のとおりお答えします。 >この間「発売期間中」という言葉が入った文章を読んでいて ふと気になってしまったのですが 自分もこの言葉を使っていますが、厳密に言うと、おかしいですか? なんか、発売って「時間的に一点とか一瞬」みたいなニュアンスに聞こえてしまって、販売のほうが正しいのかなと思い始めてしまいました。 ⇒確かに、よく考えると違和感がありますね。でも、だだ「販売期間中」としたのでは、「(これまでなかった製品などをはじめて)発売して、その販売期間が継続中である」ということが表現できませんね。ですから、より正確には「発売品販売期間中」とでも言うべきかも知れません。しかし、それではダラダラして迫力がないので、やむなく「発売期間中」とした、というのが実態ではないかと思います。 いやあ、言葉というものは不便なものですね。簡潔な表現で訴えようとすれば「非文」になるし、正確を期そうとすれば長ったらしくなって「広告」の用を成さなくなってしまうのですから。伝達の具としての言語の持つ「宿命」と言えるかも知れませんね。