「中学理科レベル」なら「そのような曲線は描けない」が答えでしょう。
下の図にように考えるとわかりやすいかと思います。地球の北極点では太陽に限らず天体は天頂(頭の真上)にある天の北極を中心に天球上で円を描きます。(日周運動)ここで重要なことは、日周運動の中心が天頂なので天球上で位置が変わらない恒星の場合、見える方向は変っても地平線から測った高度(角度)は常に変わらない、ということです。
太陽は季節によって天球上で位置を変えますが、1日でみればその変化は小さいので固定して考えると、垂直に立てた棒の日影曲線は常に円です。例えば夏至の日には一日中高度23.4度で空を一周しますので、棒の長さの2.3倍ほどの半径の円になります。(1÷tan(23.4度))
その後は日ごとに高度が低くなり、これにつれて日影曲線の半径は次第にどんどん大きくなります。秋分の日には太陽は地平線上に来ます。太陽は0.5度ほどの見かけの大きさがありますので太陽の半分が地平線上に出ることになり影はできますが、太陽光線が地表に平行なので影の長さが無限大になります。半径が無限大の円は有限の大きさの紙には描けません。
なお、「中学理科」を離れると、現実には地球の大気を通して天体を見ると光の屈折によりわずかに浮き上がって見えます。この浮き上がり(大気差)は地平線上では0.5度以上ありますので、春分・秋分の日でも太陽の見かけの高度は0ではなくわずかにプラスになり、影の長さは無限大ではなく非常に長いものになるでしょうから、縮尺を工夫すれば日影曲線は描けることは描けるでしょう。
お礼
ご回答,感謝いたします。 わかりやすいご説明と図で,たいへん参考になりました。 どうも,ありがとうございましたm(__)m