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植物の学名表記の意味について
例えばあじさいの園芸品種に「森の泉」というものがあります。 学名を調べると以下のような表記になるようですが、カッコ書きなどあって何を意味しているか分かりません。 Hydrangea macrophylla (Thunb. ex J. Murr.) Ser. forma normalis (E. H. Wils.) Hara "Mori-no-izumi" ①Hydrangea…属名 ②macrophylla…種名 ③(Thunb. ex J. Murr.)…命名者?? ④Ser. forma normalis (E. H. Wils.)…?? ⑤Hara ⑥"Mori-no-izumi"…森の泉 ①②⑥は分かるのですが、③④⑤は何を意味しているでしょうか?
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- lupin__X
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近代植物分類学的に、最初にアジサイを調査したのは、 ツンベルクが江戸時代後期長崎出島にきて、将軍謁見の 道中で植物採集したようです。その後、シーボルトが 来てヨーロッパに広め、forma hortensia になった。 hortensia とは、元々人名で、アジサイのヨーロッパ名 です。たぶん、原寛が、原産が日本の意味をこめて normalis としたのでしょう。 その他、植物全般に使われる品種名 forma macrophylla :大きい葉 (アジサイの種名と同じ) forma grandiflora :大きい花
- lupin__X
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切り方を↓のようにして説明します。 (1)Hydrangea (2)macrophylla (3)(Thunb. ex J. Murr.) Ser. (4)forma normalis (5)(E. H. Wils.) Hara (6)"Mori-no-izumi" (1)(2)(6)は説明不要ですね。 (3) まず、人名から Thunberg カール・ペーテル・ツンベルク(スウェーデンの植物学者) J.Murray ヨハン・アンドレアス・マレー(ドイツの植物学者) N.C.Seringe ニコラ・シャルル・セランジュ(フランスの植物学者) ツンベルクが最初命名し、マレーが整理統一し、最終的に、 セランジュが、整理採用された。 前のカッコは、いろいろあって変わったのでカッコ。その後、最新。 ex は基本「命名者 ex 発表者(記載者)」で使われます。 Thunb. ex Murr. は、よくあるコンビのようです。 マレーは、スウェーデン生まれで大学まですごし、ドイツに帰って 分類学を広めたんでしょうね。 (4) forma 品種 は normalis ←標準種的な意味で名付けたようです。 (5) E.H.Wilson アーネスト・ヘンリー・ウィルソン(イギリスプラントハンター) Hara : 植物学者 原 寛 品種名は、最初ウィルソンが命名したが、原 寛 が整理した。 カッコは、(3)と同様。最終は、原 寛。 植物分類に貢献した学者は、短く省略されます。 L.だけで、カール・フォン・リンネ を表します。
補足
大変詳しくかつ、分かりやすい回答ありがとうございました!ちなみに「forma normalis」の所は一般的じゃない種の場合は何か別の表記になるのでしょうか??
- SPS700
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#1です。 >>はい、それは分かるのですが、質問にある③④ ⑤が何を意味しているのかが知りたかったのですが…(^^; ③(Thunb. ex J. Murr.)…最初の命名者 ④Ser. forma normalis (E. H. Wils.)…次の植物学者の名と学名の改変 ⑤Hara 今のところ最終の発見者の名 多少経験があるのですが素人と玄人を交えて分類はたえず変わっています。
- SPS700
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第一に、地方地方で名前が違うこと。 第二に、自然や人工交配で新品種が出来ること。 第三に、新しい品種が発見せれて改訂が必要になること。 これを属、種、と各国共通の分類法も併記すれば、ふと目にした草花でも植物図鑑などでの特定がしやすくなるからでしょう。
補足
回答ありがとうございます。はい、それは分かるのですが、質問にある③④⑤が何を意味しているのかが知りたかったのですが…(^^;
お礼
品種の特徴のようなものを表していると理解すればいいのですかね。回答ありがとうございました!